ruins


 
軍艦島へ行ってきました。
 
やはり日本在住の廃墟マニアとしては一度行かなきゃ。
世界遺産登録にならなかったり色々あったので。
日本人ってセコいから他者からの評価につながらなかったモノの保存には金をかけないだろうな、ということはあとは朽ち果てていくだけかぁ、ということは数年後には上陸できないかもなぁ、ということは今のうちに行っとけかぁ、という具合です。
 
前泊で長崎の思案橋界隈をブラつきました。
これはこれで良かった。
いや、むしろとても良かった。
類ほー観るようになって大衆酒場飲みが楽しい。
そんな飲み方を楽しむならこの思案橋界隈は最適。
めちゃ旨い餃子とおでんを食べました。
雲竜亭→ http://r.gnavi.co.jp/bu56eb9z0000/
桃若→ http://r.gnavi.co.jp/gpc24tvt0000/
どちらも前知識なく突入したお店でしたが大当たりでした。
ちなみに思案橋界隈については下記URLが詳しく教えてくれます。
http://www17.plala.or.jp/matsuwo/walk/1sanpo/2012_shianbashi/index1.html ("ながさき散歩道"という歴史も含めて教えてくれるブラリ探索系サイト)
http://japandeep.info/2012/11/20/183925.html ("日本DEEP案内"というアンテナ感度ビンビンのあやしげな路地を紹介するサイト)
 
 

 
さて、軍艦島ですが。
今は島内を自由には歩けません。
建物の倒壊が著しいから危険だそうです。
住宅や病院がある東側は立ち入り禁止。
もちろん建物の中にも入れません。
自由に動けるエリアはほんの少しでした。
でも、それでも大満足。
「あの軍艦島に今自分が立っている」と事実だけで。
それだけで大満足。
 
雨上がりだったので、余計にムード満点。
よくウェブや本で見かける軍艦島の写真は晴天が多い。
青空と廃墟のコントラストももちろん素晴らしいのですが、
この湿り気を帯びたドンヨリとした景色も素晴らしい。
雲が低く渦巻いて薄暗く、建造物の陰影がより際立つ。
実相寺昭夫の撮る映画みたい。
 

 

 

 
自分なりに実相寺監督に追いつこうと、
iPhoneHDRとパノラマを駆使して写真を撮りました。
でもこの廃墟感を切り取るのは本当に難しいですね。
なるべく人が写り込まないように気を使うと、
思ったような画角で撮れないし。
こーゆーのは本当にセンスとテクニックとタイミング。
その3拍子揃わないとイイ写真は撮れませんね。
あ、あとは被写体への「愛」! これ一番大事だね。
 
自分が何故こんなにも廃墟に惹かれるのかはよく分かりませんが。