loveBM


2006/05/13  LOVE BM  @do-nuts
M×S (vocal:田螺みどり guitar:櫻井シュウ)
さて昨晩のLOVE BMでのライブは恙無く終了致しました。
田螺みどりくんとのユニット「M×S」として2曲を披露させて頂きました。てか、このユニット名っていつの間に誰がつけたの?(笑
 
ありあまる富 (words:椎名林檎 music:椎名林檎
『僕らが手にしている 富は見えないよ
 彼らは奪えないし壊す事もない 世界はただ妬むばかり』
今回1曲はオリジナルを、もう1曲はカバーをしようということで。練習開始当初はアムロちゃんのbaby don't cryや、PのDream Fighterをやろうってコトで譜面も作ったのですが、どうもシックリ来ない。そんな折、ちょうど林檎の新曲が発売されて、何となく耳コピしたコード譜を練習に持って行って、何となく一緒に合わせてみたら、何となくコレが一番イイかなってコトで。比較的新しい曲だから巷でもまだあまりカバーされてないだろうし。歌詞も今回のイベントにちょうど合っているような気がします。会場が思った以上に暑かったので、逆にウクレレっぽい涼しげな音が出したなと思い、本番はピックを使わず指弾きをしました。突然、練習とは全く違う弾き方をしてゴメン、みどりクン。ビックリした?(笑
 
◎ 体温 (words:田螺みどり music:櫻井シュウ)
『ハートの裏がキュッとなるようなこの場所で
 隣で笑う君と いつも いつまでも』
もともと自分の曲の中で爽やか過ぎてお蔵入りしてた曲です。タイトルはそのまま流用しましたが、歌詞は今回のイベント用に田螺みどりクンが全面改変。イベントの内容に即した曲として生まれ変わっております。爽やかさを追求するためキーはCで設定しつつも、アクセントをつけるためBメロで転調。A6-GM7を繰り返すリフを挿入し助走をつけてサビへ大ジャンプする構成です。う〜ん、我ながらポップ。実はこの曲の前に、もう1曲まったく新しい曲を書き下ろしたのですが、1コーラス中に4回も転調するというあまりにも非キャッチーでマニアックな曲だったのでボツとなりました。ちなみにタイトルも『世界・夕凪・山麓・恋慕』という、まさにポップの対極にあるような難解な曲です。この曲はまたいずれかの機会に御披露目させてやりたいものだ。
 
さて、そんな当日。実はオレ、直前まで職場で学会用のPPT作ってて集合時間ギリギリに出発したのですが、会場付近まで来たトコで自宅にカポを忘れてしまったコトに気付き、真っ青になりました。「ありあまる富」はコード譜をオリジナルキーDで作ってたので、みどりクンの声域に合わせたF#に上げるためにはカポが必要なのです。吹き出す冷や汗。大慌てで最寄りにあった閉店作業中の楽器屋に飛び込んで「カポありますかッ??」とお買い物。シャブカポ在庫有り。ホッと胸を撫で下ろしながらお会計を済ませていると、店のオッサンに「ニイちゃん、本番なのにカポ忘れたんやろ、その焦り方みとったら分かるわ」と笑われました。
 
そんなこんなで本番。超人見知り&人が多いフリースペースを大の苦手とするワタクシは、暗〜い非常階段で一人ポロロンとチューニング。端から見たら非常に寂しそうな孤独クンに見えると思いますが、こっちのほうが落ち着くのです。寂しくなんかナイんだモン!
昨年も今回と同じ会場で開催されたLiving Togetherに出演させていただいておりましたが、その時よりも明らかにお客さんが近い!多い!暑い!そして何よりもお客さんの積極的に楽しもうとするポジティヴなパワーがビシバシを伝わってきましたヨ。またしてもオレはステージ上で一言も喋らないというフテコ全開でしたが、MCのイマエちゃん「実は古ガマ」と紹介してくれてドウモアリガトウ(笑
 
それにしても今のokymの若いゲイっ子は勢いがあるなぁと感心しました。オレらがミセコやってた頃はokym全体にあんな連帯感なんて一切なかったもん。okymに住んでるゲイ全員でイベントを成功させようという心意気ってスゲェなぁと思う。そんなイマドキokymゲイ若手衆に感心しつつ、前日のゲネプロでは数年振りにタカヤに再会。広い会場の隅っこの薄暗いトコで2人してボソボソと悪だくみ。ORB鬼姉妹つかのまの復活。そして当日、本番終了後にステージ袖でショウコさんに胸ぐらを掴まれ、さらにその後は顔面に真正面から張り手を喰らわされるという愛情いっぱいの再会をさせて頂きました。約10年前に繰り広げられていた阿鼻叫喚のORB風景はある意味、今でもなお健在です。
 
okymゲイ業界からほとんど姿を消して隠居生活をしているようなオレにもこのような活躍の場を与えてくれたオーガナイザーのナギくん、本当にありがとうございました。
会場で久しぶりに会った方々、声かけていただいてありがとうございました。バタバタしてて目だけ合ったけど話が出来なかった方々、また何かの機会でお話しましょう。それまでオレのコト忘れないでネ。
そして今回のパートナー、田螺みどりクン。本当に色々とお疲れ様でした。練習期間は短くて回数も少なかったけど、めちゃめちゃ楽しかったヨ。某大学山頂から見える夜景がキレイで本当に好きだったので、あの練習場に行くのはとても楽しみでした。この練習中に、みどりクンからたくさんのインスピレーションを受けたおかげで、新たな曲も完成しました。やはりニンゲンは「一瞬の光で焼き付いて、またとない命を使い切り、これが最期だって光って居る」ことが大切なのだな、と実感できました。とても清々しい平成21年初夏の想い出をありがとう。また何か一緒にやろうな。

・・・さて。
そんな感傷に浸る間もなく今度の日曜日も香川高松にてライブです。次は櫻井シュウ個人名義のソロです。全て頼るは己の底力のみです。言い訳は出来ませぬ。オール新曲、気合い入れて演ります。 もし、行って聴いてやろうかなって心優しい方はコッソリとメールでもください。詳細をご連絡させていただきます(←低姿勢)。