boys

サクサク読める読める。この調子だと、先日買った10冊は半年なんて云わず2〜3ヶ月で読了してしまうのではないかと、ちょっぴり心配したりして。
レヴォリューション No.3 (角川文庫)
都内オチコボレ男子高に通い、死んだような毎日を送っていた「僕たち」は生物教師ドクター・モローの「君たちは世界を変えてみたくはないか」と云う言葉で突如生き返り、世界を変えるために行動を開始する。現在は自分たちが落ちこぼれているのは元々自分たちの遺伝子のせいであり、将来せめて自分に優秀な子どもが生まれるためには、自分たちとは正反対の優秀な遺伝子を持つ女子と結ばれなくてはならない。そんなバカ理論に基づき、難攻不落のお嬢様女子高の学園祭に潜入してナンパをする計画を立てる。果たして「僕たち」の潜入作戦は成功するのか。その他、友達がカツアゲされた金を取り戻せ計画や、ストーカー被害にあっている女子大生を守れ計画など、実にバカバカしいエピソードが3篇収録。』
京都の京山姐御オススメ。それぞれのエピソードも長過ぎず、ちょうど小気味良い程度の長さ。高校3年生、同性の友達とやたら距離感が近くなるこの思春期後期特有の甘酸っぱい感じと、それでも異性に対する興味はマグマの如く噴火寸前な感じ、その二つの感情の同居が見事に表現されてて、読み進めるこっちまでセンチメンタルな気持ちが沸き上がってきました。ノスタルジックで、センチメンタルで、バイオレンス。爽快とか、痛快とか、そーゆー類いの表現がピッタリ。でも、その中に進路の悩みだとか、友達の死であるとか、作品自体に陰影を付けることも忘れずに。こーゆー作品は映像化されやすいんだろうなぁ。テイストとしては木更津キャッツアイに非常に近い。SUPER BADとか。映像化するなら、ぜひクドカン脚本&本広克行監督で。
ただ、文庫本の表紙が小田扉(団地ともお)なのは、いかがなものか。幼すぎぬか。

レヴォリューション No.3 (角川文庫)

レヴォリューション No.3 (角川文庫)