実演終了満員御礼大感謝


2008 12 29 イマエBAND JAPAN TOUR 2008
数々の艱難辛苦を乗り越えて何とか無事に終了しました。
何が一番の艱難辛苦かというと、「ライブが決まったのが本番約1ヶ月前。スタジオ入って練習できたのがたったの5回。しかもフルメンバー揃ってのスタジオ入りがたったの1回。」という超無謀スケジュール。ま、昨年もこれとほぼ同様だったので、このドタバタ感も年末の風物詩の一つになりそうな気配ですが。総勢7人の大所帯、スケジュール調整で難航するのは仕方ありませんな。
しかも、今年はキーボードが抜けてギターが2本なので、よりロック色が強かったです。オレ的にはガシガシ弾けるので嬉しいのですが。もともとイマエちゃんのメロウな曲を、あんなにも16分音符で刻むカッティングが多いアレンジで演る日が来ようとは思いもしませんでした。セットリストは直前まで内緒だったので、ここで初公開です。

【1 チョコレイト・ディスコ
とりあえず出だしはツカミに行きました。perfumeカバーです。うちのフロント3人はバキュームです。とりあえずファンクなアレンジってことでワウをかまして刻みっぱなし。ベースは指から血を流しながらスラップです。フロント3人もグルグル踊ってくれたし、お客さんにもとりあえずウケて頂いたので、演った甲斐があるってもんです。三十路オッサン(お釜)ばっかりのバンドで突然perfumeのカバー、しかも振り付けアリって。ノンケ的には奇襲攻撃で爆弾投下された感じだろうなぁ。お客さんはみーんなフロント3人の踊りに釘付けで、誰一人として楽器部隊には目もくれませんでしたww 結構この曲の楽器部隊は全員難しいコトやってんのよ。中田ヤスタカの音は原曲がフワフワしててコード感が全くないので、コードを耳コピするのにちょっとだけ手間取りました。
【2 Change】
新曲です。イマエちゃんの原曲ではピアノハウスみたいな曲でしたが、「ヤイコみたいなイメージで」との注文が出たのでこの曲もとにかくギターは刻みました。楽器部隊の中枢であるむっちゃん、カート、オレ、3人ともに「大陸的」「草原」などのイメージキーワードが一致したのでアレンジは意外とすぐ完成。最初エレアコに持ち替えてましたが、胴鳴りがすごくてハウリングを起こしやすくなるので、最終的にはレスポールのまま演りました。
【3 風になりたい】
これも新曲。イマエちゃんの「アジカンっぽく」という注文を、むっちゃんが見事そのイメージのままプリプロを作成。今回はむっちゃんがほとんどの曲のトリートメントをしてくれて本当に助かりました。実はオレこの曲で人生初めてオクターブを弾いたのですが、今までオクターブ弾けんかったってのはギタリストとして恥ずべきコトですね。大反省。結果的に疾走感のある仕上がりになってたと思います。
【4 赤い月】
昨年のセットリストの中で最も評判が良かった曲です。なので今年も演りましたヨ。聴き所はとにかく後半のカートくんの歪みきったギターでしょう。あの狂い感は昨年のオレ一人だけでは出せなかった。やっぱりBIG MUFFの破壊力はスゲェなぁ。プリズムくんのドラムも普段クラシックやってる人とは思えない凶暴さで非常に良かったと思います。オレは前半おとなしくアルペジオに徹して、後半ちょびっとディストーション踏みました。
【5 星に願いを】
これも新曲。たった5回のリハスタ練習で5曲中4曲も新曲を演るなんて本当に無謀deathね。これもイマエちゃんの原曲ではピアノバラードだったのですが、レゲエっぽいアレンジにしました。むしろレゲエのほうがより感動的な感じがするのはオレだけか?カートくんの泣きのギターソロ、ちゅらのS.Saxソロ。どちらも涙腺を弛める必須アイテム。さらに毎回アドリブ、インプロビゼーションです。ライブハウスのあの空間に響くS.Saxのソロを聴きながらバックでギターを弾くのは鳥肌立つほど気持ちヨロシイ。
 
そんなこんなの全5曲です。
ま、色々と反省点も多く残るライブではありましたが、とりあえず無事に終わって一安心です。透き通るような美しい声を求めるのであれば声楽家の歌を聴けば良い、ミストーンをしない演奏を聴きたければCDを聴けば良い、揺れないリズムを求めるのであればメトロノームに合わせれば良い。でも、そんなんじゃない、もっと違う部分での「何か」を感じたいし、もっと違う「何か」を求めたいから、ホールでクラシックを演るのではなく、クラブで踊るのでもなく、オレはライブハウスでロックを演ってるんだろうなって思う。
ちなみに、やはり今年もイベント当日のお客さん動員数は我らが一番っぽかったヨ。楽器の搬出してるときにハコのスタッフが「今日は客がやたら多いよね」「どこのバンドが多いの?」「ん〜と、イマエBANDが一番多い」って話してるのが聞こえたんだけど、ちょっと嬉しかった。来てくださった全てのお客さん、本当に大感謝です。毎年ノンケのイベントにも関わらずライブハウスをあんな人数のゲイで埋め尽くせるのは本当に凄いコトだと思います。毎回同じコト云ってますが、来てくれたお客さん全員にチューしてまわりたいのだ。&レオンくん。今回も色々とサポートしてくれてありがとう。オレは運転係だったから飲めなかったけどシャンパン嬉しかったヨ!
 
ここしばらくバンドのベースキャンプとなっていたゴメスタ。夜中に音出しの練習してて近所のオバハンに怒鳴り込まれるなんてコトも、高校生以来でちょっと楽しかったヨ。ホントに文化祭前の学生バンドみたいだ。本番終わってゴメスタから楽器を持ち帰る時はちょっと寂しかったナ。
(注:ゴメスタとは→→ゴメス・スタジオの略。普段はイマエちゃんの事務所として機能しているが、時々スタジオと化して某スナックのマスターがボーカル録りをしたり、無謀な若者たちが夜中にバンド練習をしたりする。あまりハメを外しすぎると近所のゴメスと呼ばれるオバハンが怒鳴り込んで来ることが名付けの由来。)
 
ちゅら。S.Saxは本気で気持ちよかったヨ。惚れた、音に。
シンディ。今回も練習時間少なかったけど振り付け良く覚えたな〜。
プリズムくん。ドラムお疲れ様でした。男前は何をやっても似合うネ。
カートくん。やっぱりギター抱えた姿は一番カッコイイよ、オマエ。
むっちゃん。今回はバンドの脳ミソを担当してくれて本当アリガトウ!
バンドのお母さん、イマエちゃん。本当に本当にお疲れ様でした。しがないギター弾きのオレに、毎年こんなにも貴重なステージを与えてくれて感謝してます。暫くは喉をしっかりと休ませてあげてね。
そして、天国のアイツへ。「今年もオレらはバカやってやったぜ!!」

ボーカリストさん、小指立ってるヨ…。