君は いた方がいいよ

ここ最近、仕事やプライベートで「いのち」に触れる機会がものすごく多い。こういう仕事をしていると、こういう年代になってくると、知らず知らず「生きること」「死ぬこと」との接触が増えてくる。
自分の親によって奪われた幼い「いのち」。
死のうとして生き残ってしまった「いのち」。
遠い見知らぬ町で自ら断った「いのち」。
オレが夜中に抱き上げた小さな「いのち」。
そのどれもが等価値で、どれもが暖かく、どれもが大切。
もうこれ以上、失いたくありません。
抱き上げた小さな「いのち」は思っていた以上に重くて、柔らかくて、生命の息吹を肌で感じる事ができた。しばらく震えが止まらなかった。震えるまま車に戻ると、奇跡的にもサンボマスター「I Love You」がiPodから流れていて、心とはまた違う感覚の、しいて言うなら脊椎反射的に、涙が出た。オレができることの全てを、やらなきゃ。

『抱き合って高まって行くんだ
 イラついて痛み走るよ
 僕だけが はぐれてしまう
 そういうルールで輪になってゆく
 
 もしもこの世がくだらなくても
 君は いた方がいいよ 死んではだめなのさ
 
 抱き合って高まっていくんだ
 ギラついて涙がでるよ
 それだけじゃ はぐれてしまう
 そういうルールで輪になってゆく』

I Love You

I Love You