歌えよサンボマスター

1年間放置されていた殺人現場に足を踏み入れると言う驚愕の仕事が1日前倒しになったため、参戦を諦めていたサンボのライブに行く事ができました。しかもハコはペパーですよ。ペパー。本来150ほどのキャパなのに200のチケットがSOLD OUTだったらしい。200即完できるような今の知名度になっても、大きなホールではなくペパーみたいに狭いハコでライヴをやってくれるサンボはやっぱスゲーなって思う。バンドはホールなんかで「見る」んじゃツマンナイ。やっぱりライブハウスで「参戦」しなきゃね。
 
とっとと仕事を切り上げてrockくんと待ち合わせしてライブハウスへ。いそいそとライブに備えて車の中で着替えて、雪もチラつきそうなほど極寒の夜、Tシャツ1枚とタオルを首に巻いて駐車場から会場まで猛ダッシュ。この寒い夜空の下を30歳の男二人がTシャツで駆け抜ける光景は滑稽そのものだわな。でも、この滑稽すぎるシチュエーションがライブへのテンションを相乗効果で引き上げてくれる。
しばらく走ってライブハウスへ到着。ドアをくぐると外の寒さとは一変、すでにギュウギュウ詰めになってる客席の熱気がスゴかった。しかも男の比率が多っ!どいつもこいつも同じようにTシャツ1枚でタオルを首に巻いて腕組みしてライブの開演を待ってる。男比率が多いライブではこの光景が勇ましいんだよなぁ。
 
ライブ自体のレビュー、コレは多くは語るまい。
だって山口隆も自身のブログで書いてんだもん(↓)。
『今回のツアーでは岡山は一番スゴかったかもね。とんでも無い夜だったな。 パンクスから恋上手の女の子から純粋パンク少年から自称ひとりぼっちからみんながみんなとんでもなかった。百人も入ればギュウギュウのライブハウスに二百人くらい入って、僕らは全員で誰にも教えたくない夜をつくったんだ。 おーい!今日来てくれたみんなぁ。出来るだけきょうの事は内緒にしとこーぜぇ!!』(2008-02-27 02:55 山口隆ブログより)
内緒にしとこうぜって言われちゃあ仕方無いww
とにかくサンボもスゲーし、客のレスポンスもスゲー。今まで色んなライブに行っても岡山って客がいつも冷めてる印象があって、せっかく良いステージ演ってんのに客のノリ悪ぃなーと思うことがしばしばあったけど、今夜の客質は素晴らしい!会場のキャパ越えした200人の歌声とモッシュは気持ち良過ぎる。客席全体がモッシュゾーンと化しとるから何も考えずに流れに身を任せて密着している人々の体温を感じる一体感。おかげで1曲目が始まってすぐrockくんとはぐれたケドww。
そしてどの曲も客全員大声で合唱し過ぎww。サンボの曲ってとにかくどれも一緒に大声出して歌いたくなるんだよなぁ、わかるわかる、みんなのその気持ち。何人もの人たちが頭の上を流れて行き、ステージ前で押し戻されて、また頭の上を越えて客席後方へ流れていく。そして目のすぐ前にはサンボ。触れるんだよ、山口くんに。
「あなた方ね!あなた方ね!」っつー福島弁まるだしの山口くんMCも生で聴けてちょっと感動した。いや、すいぶん感動した。そういえば山口くん新しいギター使ってた。あとメガネも新しかったww
で、結局3時間で約30曲。ずっと泣きながら歌って踊って暴れてました。こーゆー時に出る涙って不思議だねぇ。なんで涙が出るんだろうねぇ。わかんないけど。でもスゲー大切な意味が含まれてる涙だと思う。
『歌声よ 響き合って言葉も越えて
 にごった僕の罪を砕いてくれ
 愛しさ知りたいだけなのさ
 そして夜を越えてあなたと逢って
 悲しみなんて今夜で終わらせて
 歌声よ 響け 今 僕に
 
 歌声よ 響き合って僕等の罪よ
 祈りとなって明日を変えてくれ
 このまま僕等は歌うのさ
 そして朝になって二人笑って
 哀しく歌う世界を止めてくれ
 歌声よ おこれ この胸に』
 
そして、またしても極寒の夜空の下を、今度は体から湯気を出しながら、汗が絞れそうなほどビシャビシャなTシャツを着て、駐車場までダッシュする30歳男二人。明日は筋肉痛だろうなぁ、なんて思いながら帰路を急ぐ。

音楽の子供はみな歌う

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