人生はグミチョコパイン


グミ・チョコレート・パイン
okymでの公開初日&初回上映に行って来ました。
待ちに待っていよいよと意気込んで行ったのですが、
結果から言うと「非常に残念な仕上がり」になってました。
自分が期待し過ぎてハードル高め設定にしちゃってたし。
 
なんだろうなぁ、散漫な感じと言うか…。
ケラが色んな意味で密度の濃いマニアックなテイストで"集大成っぽい映画"を作りたかったであろう気持ちは伝わって来るんですが、逆に色々と詰め込み過ぎて、もの凄く薄味の酢豚を食べている感じです。せっかく監督/脚本=ケラ、原作=オーケン、テーマ曲=電気グルーヴ、というナゴム三大巨頭夢の共演だったはずなのに、ナゴム色がまったく排除されていたような気がします。以前からのナゴムファンは「なんだよ、日和ったんじゃねーの?」と顔をしかめ、最近ナゴムを知ったサブカル好きボーイズ&ガールズは「意外とナゴムって普通なんだねぇ」と拍子抜けしちゃうような…。コレが全部、アンダーグラウンドをオーバーグラウンドで展開させようとする戦略なら話は別なんですが。いっそのこと音楽監修は石野卓球が全部やっちゃえば良かったのに…。電気グルーヴ8年振りのシングルってのは結構スゲーとか思うわけで。
大森南朋高橋ひとみが親子設定だったのですが、大森は老け過ぎで高橋は若過ぎで、どう見ても熟年夫婦にしか見えませんでした。美甘子役の黒川芽以は中島朋子以来久しぶりに芸能界に登場した歯茎女優で、ヒロインのくせに非常にオモロイ顔でした。わざとか?
結局は石田卓也のみを観る映画だな、と。石田100点満点でした。ケラから10kg太れと言われたらしく、ほんとに太ってました。ムチムチです。カワイイ。夏に撮影したであろうシーンがおそらく体重ピークであったようで、太腿パンパン半ズボンでした。顔面や首回りにも肉が付き過ぎてて顔が変わってしもーとる。でもカワイイ。役者としても非常に成長しとるように感じます。美形路線を微妙に外し、大人子供の中間地点を狙った見事なポジション取り。ただ一つ難点。こーゆー冴えない役作りをするときにピアス跡が目立っちゃうとマイナスだなぁ。
ところで。カメオ出演だとしてもやっぱり鈴木慶一とか内田春菊とかが映ると画面に深みが出るなぁ。ホンモノの凄味はダンゼン違う。
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