摩訶不思議コード

仕事でバタバタしながらも何とか自分の時間を大切にしつつ地道に曲を作り貯めてる日々です。
自分が曲を書くにあたり、一番大切にするのはコードで、次がメロディー。逆に最も重要視しないのは歌詞。そんなコード命のオレだけど、基本的に音楽理論の基礎が皆無なので、自分で弾いたコードが「なんじゃこれ?」みたいな疑問にブチ当たるのが日常茶飯事。しかも最近は鍵盤だけじゃなくてギターでも曲作ったりしてるから、余計に訳分からんくなってくることも多いのです。(以前は鍵盤だけで作ってたからある程度は頭で構成を考えてコード組み立ててたけど、ギターを使うようになって非常に感覚のみで組み立てるコトが多くなった。でもその感覚だけで展開していったほうが格段におもしろいコード進行を組めるので楽しいのだ。そのぶん自分が弾いてるコードの分析が出来にくいの。)
今回も「ラ-シ-ミ-ファ#」が何のコードなのか悩んでしまい足踏み状態。構成音を見るとB7sus4なんだけど、前後のコードの流れを考慮するとAをルートに持って行きたいのだが、そうすると一体コレが何とコード表記すればイイのか迷ってしまう。
そんな時はコードのお師匠、ひろぱげくんにメール。やっぱ基礎がキチンと出来てる人はスゴイなぁ。何とも明解な回答が返ってきました。その内容にあまりにも感心してしまったので以下、ひろぱげメール転載。
『さて、質問のコード「A-B-E-F#」だけど、シュウが言うとおりBsus47の転回形といえなくもないけど、Aルートの5度堆積(Aから5度ずつ積み重ねてくと、A-E-B-F#ってなるでしょ)を転回したものだから、コードネームで言い表すのは難しい。なぜなら、コードネームは3度堆積の和音を表すのに向いてるから。(同じ意味で、4度堆積の和音もコードネームは苦手)それでも敢えて言うなら、
A(add)9,13 または
A6(add)9 かな。
ただし、どちらもそのまま見た人が弾くと3rdである「C#」を鳴らしちゃうと思うので注意が必要だね。確実に「その音」を要求するならば
Bsus4 on A
Bsus4/A
と、ベース(ルート)音を分母にした分数コード表記が良いかもしれない。
ただしやっぱり、コードネームはあくまで目安というか、自由に解釈される記号に過ぎないので、それでヴォイシングや転回を全て表すことは出来ないし、出来てもそんなコードは読めない。特殊な和音の場合は、音符を書いちゃうってのも手段の一つだと思う。ちなみに5度堆積の和音は、解放感があるし、特定のカラーに染まらない感じがしてイイネ。4度堆積だと、神秘的というか不安定というか、どこにも落ち着かない感じがする。ちょっとヤヤコシイ話でスマンね。』
な〜る〜ほ〜ど〜ね〜〜。
全然ややこしくナイナイ!さすが師匠!
やっぱ音楽って、おもしれ〜。
音階なんて数にも組み合わせにも限りがあるのに、その少しの違いだけで何でこんなにも表情が変わるんだろう。単純で、でもめちゃめちゃ奥が深いコードの神秘。こんな音の組み合わせに没頭してると日常の煩雑な仕事のことなんて忘れちゃうネ!
《師匠のサイト→ http://homepage.mac.com/hiropage/