最近観た映画の覚え書き

ここ最近にレンタルで観た映画の覚え書きです。どれもこれも「いまさらかよ」って位に古いヤツばっかりなので旬も過ぎてれば熱も冷めてるシロモノばかりですが覚え書き程度に。多少ネタバレありなので要注意ネ。
　
『CUSTOM MADE 10.30』　キーワード：ライブ
奥田民生のひとり股旅ツアー広島球場のライブと、広島で生活する女子高生を木村カエラが演じるドラマの二重構成。民生のライブはホントにイイ！「息子」「さすらい」は泣いてしまった。民生の曲ってバンド編成で演っても勿論グッとくるけど、ギター１本の弾き語りのほうが断然ググッくる。オレ自身が転職もして生活に大きな変化が出たこの時期、とくにこの２曲はホント泣いた。自分でも弾いて歌うぜ！って意気込んでさっそく耳コピで譜面書いた。それにくらべてカエラのドラマ部分はウゼー。広島弁ヘン！（だったらフツーにライブビデオ観ろよって話よな、スミマセン）

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『乱歩地獄』　キーワード：真骨頂
今まで乱歩モノは数々映画化されとるけどオレとしてはコレが一番乱歩っぽさを出せてる作品かなぁと思ったり。「火星の運河」「鏡地獄」「芋虫」「蟲」のオムニバス。「鏡地獄」は監督が実相寺！キタ！でも特に良かったのは「蟲」。この極彩色でポップでマヌケでアホ一直線なテイストって乱歩を語る上で外せない真骨頂のハズなのに、今までの乱歩映画化作品にはこのテイストがなかったんだよね。逆に「芋虫」はちょっと残念な出来。乱歩の中で一番スキな話だけに。こんなオシャレで芸術的に美化された作品じゃナイんだよ、この話は。もっと エログロ＆モガモボなんだけどなー。エンドロールで流れるゆらゆら帝国の曲がイイ曲すぎてビビった。

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『メゾン・ド・ヒミコ』　キーワード：ノンケテイスト
YASU☆Pくんにオススメされて観ました。公開当時はゲイの間でも賛否両論あったようだけどオレ的にはアリかナシかって言われれば全然アリです。良かったヨ。ノンケ向けの映画としてはこの方向性で正解なんじゃないかな？「おこげ」まで行っちゃうとゲイには受けイイけどノンケは引いちゃうもんな。てか音楽にやたら浮遊感があってイイなと思いつつエンドロール見たら細野晴臣だった。どおりで。ただオダギリジョーはノンケっぽすぎる。なんだろうね、あの人の醸し出すオシャレオーラは完全にノンケテイストだね。ゲイには見えんかったヨ。成宮がやれば良かったのに。そのまんまか。ヒミコ役のオッサンもマツケンがやれば良かったのに。そのまんまか。

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『下妻物語』　キーワード：爽快感
もっと早く観ときゃ良かった。こんなにもイイとは。「テルマ＆ルイーズ」「コニー＆カーラ」に並ぶくらいよく出来た女友情モノでした。クライマックス後の爽快感はベスト１かもな。やるなぁ深田恭子。土屋アンナも絶対にコイツ素でやってるなってくらいのヤンキーっぷりがお見事。絶対に素だ、コイツ。てか相川七瀬にしか見えんかったけど。海外で撮るなら監督はオリバーストーンあたりにやってもらいたい感じ。ダニーボイルでもイイかなぁ。とゆーわけで同じく中島哲也の嫌われ松子も早く観なきゃなぁと改めて思ったりして。まだ観てないのかよオレ、って感じ。

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『ヨコハマメリー』　キーワード：生き様
80歳過ぎても現役の娼婦として街角に立ち続けた白塗りバアサンの半生を追うドキュメント。とにかく良かった！なんでこうも出演しているみんなの面構えがイイのだ。憧れるなぁ。やっぱそれなりに波乱に富んだ人生送ってるヤツは違うな。こーゆーの見るとヌルい人生なんていらねーなーって思う。街角から消え某老人ホームに入所したメリーさんの素顔が画面に映し出された時には、思いもよらずオレ大泣きしてしまった。なんでこんな泣けたんか分からんケド。そーゆー面構えをしていたのだ、メリーさんの素顔は。メリーさんが生きて来たネオン艶やかな繁華街の路地と、今メリーさんが生きている老人ホームのくすんだ廊下が脳内でオーバーラップして更に泣けた。それにしても不思議なのは何故オカマはシャンソンを歌うのか。この映画でメリーさんと同じくらい大きな柱のエピソードとなる永登元次郎しかり、美輪明宏しかり、ピーコしかり。シャンソンには一体なにがあるのだ。

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