フレッシュ悪魔ジュース

同僚独身女たちとフレッシュ野菜ジュースを作りました。「美容のためには体の内側からキレイにならなくっちゃ!そのためには栄養満点の野菜ジュースだわ!」とゆーのがコンセプトです。生のバナナ、トマト、ニンジン、ホーレンソウ等を刻んでミキサーにポイッチョ入れてガーッと回します。 が、10秒も回らないうちにミキサーが止まってしまいました。どうやら入れた野菜が多過ぎてミキサーが「もぅ勘弁してください」と根を上げたようです。一旦ミキサーの中身を全部出しましたが…、
 グェ…。
洗ってない金魚鉢のニオイがする…。こ、これは一体どうしたことか…。どうやらホーレンソウが多過ぎたのか。嚥下機能が低下している患者さんの流動食のようなコトになってしまった。
 
なんとかオーバーヒートしたミキサーを冷やして再度チャレンジ。今度は中身を数回に分けて回します。どんどんミキサー内に溜まる得体の知れない液体。液体っつーか粘液。ついスティーブマックイーンのアメーバ映画を思い出しちゃったヨ。ミキサーの蓋を閉めてても特異な溢れるニオイにムセかえりつつ、さぁ、完成!ってコトでマグカップに入れようとしたら…
 グェェ…。
ペースト状でした。あっ、そうか。水分を何も入れてナイや。全員が呆然。野菜の水分だけでサラサラなジュースになるわけがナイですよね、冷静に考えれば。一同あまりの惨事に息を呑みました。
 
それでも「美容のため!」とフレッシュ野菜から摂取するビタミンや食物繊維を体内に入れんと欲っして、いざ飲もうとするのですがペースト状なのでまったく喉を通りません。もはやこれはジュースではありませんな。牛乳などで薄めればイイのかもしれませんが、あいにく牛乳の買い置きがありません。あるものはお茶とビール等の酒類のみ。こりゃーダメだ。我慢してペースト状のまま一同飲み込みますが、こんなにも喉越しの悪い飲み物は生まれて初めてです。
 グェェェ…。
ちょっとオシャレにケーキを添えて…と思っていたのですが、どうみてもコレはエンドウ豆のスープにしか見えんがな。「こりゃアタシたちの明日のウンコは緑色じゃな〜まるでカタツムリだわ〜」とギャヒギャヒ笑いながら結局完食。もはや飲むという感覚より食べるという感覚のほうが適切。スプーンですくって食ったったわ。
美容への道は遠く険しく厳しいと実感した独身女2人とオカマ1人。