片道約1時間の通勤M奴隷

我が病院は瀬戸内海湾岸の河口に位置しており、毎日この河口に掛かる橋を渡って潮の香りを鼻腔に感じながら出勤しております。でも片道通勤時間約1時間。通勤路で事故が発生しようもんなら大渋滞に巻き込まれ遅刻は必至。これが結構毎月2〜3回は事故渋滞が発生しているので、毎日ドキドキハラハラしながら出勤しとります。もぅ完全に通勤M奴隷。
本日もいつも通りに車を走らせていると何やら道路に連なる車の列の進行状況がオカシイ。次第に次第に速度が落ちて行き、ピタリを進行具合が止まった。道路の先に目をやれば遠く果てまで車の列が連なっている。大渋滞。「ヤベッ!この様子だとかなり先の方で事故ってるような気がする…」ちょっと焦って腕時計に目をやれば始業40分前。すると同方向から同じ道で出勤しているハズの同僚からメールが。「アンタ!橋で巨大なトレーラーが横転して橋を塞いでるようだわよ!この道はヤバいわ!」とのこと。マヂでっ?!このままでは始業時間に間に合わない!今度はオレもまた同方向から同じ道で出勤している別の同僚へメールして渋滞情報を教えてやる。次から次へ渋滞情報は同方向から同じ道で出勤しているハズのその他の同僚達へ連絡網のように回ります。そこからはお互いに電話を掛け合って空いてる道の情報交換。「アタシはアソコの信号で曲がるわ!」「そっちの道も混んでるからダメよ!」「アタシ一旦引き返して脇道を抜けるわ!」「分かった!またそっちの情報頂戴!」「意外とコッチの道から抜けれるわよ!」など、警察無線並みに情報を送り合う某病院職員チャーリーズエンジェルたち(オカマ含む)。チームワークいいな、ワシら。こーゆー時にこそ普段使わない用途不明なプッシュトーク(@docomo)とかあると便利なんだろーね。
間に合うか?!間に合わないのか?!その極限の状態でお互い電話してると妙にテンションあがっちゃって、全員もぅ電話に出る度ウヒィ〜ウヒィ〜と気味の悪い笑い声で応答します。「アンタあたしゃもぅダメじゃわ〜うひひぃ〜」「諦めちゃダメよ〜うひょひょ〜」そして始業間際で病院駐車場へ次々と集結して来る同僚たち。この間に合った時の達成感が堪らん!このスリルが堪らん!この遅刻しそうな者同士に生まれる妙な連帯感が堪らん!このドキドキハラハラ感が堪らん!ドキハラ!もぅワシら完全に通勤M奴隷。
片道通勤時間約1時間。もぅいい加減この通勤地獄を脱出したい。