素敵白黒日本映画三昧

ゴジラ [DVD]

『ゴジラ』1954年　監督 本多猪四郎　出演 宝田明 河内桃子 平田昭彦

夜中の１時頃から観たんだけど（なんちゅー時間だ）こわすぎた。白黒だと逆に生々しくてカラーなんかよりよっぽどホントこわい。特撮ショボいとか、そーゆーのは問題じゃなくって。スゲースゲー。そして、この映画が撮られたのは終戦まもない昭和29年。特に人々の避難シーンや救護所でのシーンは戦争経験国だからこその表現できる臨場感を持って撮られており、ウムム‥と唸ってしまった。ドキュメント観てるみたいだった。何でもっと早く観なかったのだろう。ゴジラシリーズで観た事あると言えば、武田鉄矢が浮浪者役やってるヤツと、ビオランテのヤツだけ。自分でも意外。　それにしてもオキシゲンデストロイヤーって格好良過ぎるネーミングだ。テーマ曲もやっぱりスゴ過ぎ。あの変拍子は唯一無二。９拍子って一体何だ。伊福部昭は天才だ。てか、若かりし宝田明がカッコ良過ぎた。超イケるわ。
　

羅生門 [VHS]

『羅生門』1950年　監督 黒澤明　出演 三船敏郎 京マチ子
ケンチャンが観て絶賛してたので改めて観た。コレっていわゆる芥川の「羅生門」じゃくて「籔の中」なのね。ずっと勘違いしてた。全体的にはゴジラがオモロ過ぎて印象薄めになっちゃったけど、やっぱり黒沢って斬新な演出するんだなーと思いました。画面の切り取り方がどのシーンも絵画的で躍動的。そして京マチ子のマユゲがマロマユゲで素敵でした。今コレをリメイクするなら京マチ子役は斉藤由貴か薬師丸だな。ダメ？　冒頭の木こりが山を歩く回想シーンで流れるボレロみたいな曲が超イイ。なんだ、この曲。早坂文雄は天才だ。どっかに音源ないだろうか。
　
先週末は白黒日本映画三昧。こーゆーのこそ日本の宝だ。
しかもどちらもテーマ曲がダントツにイイ!!濡れる！濡れるよ!!
てか、偶然この２本とも志村 喬が出演してたんだけど、なんでこの人は東宝と大映の両方に出てんの？あの頃の映画俳優ってだいたい映画会社ごとに専属でやってたんじゃなかったっけ？志村 喬って現在の野球界で言うトコロのフリーエージェント制みたいな立場だったの？