愛する人とボクらの為に

厚生労働省
「終末期医療に関するガイドライン」に関する意見募集について
http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/p0915-2.html
 
もぅあちこちのゲイっ子ブログやmixi内の日記などで次々とアップされてるのでご存知の方も多いとは思うけど(てゆーか、オレが記事として取り上げるのがちょっと遅過ぎるくらい)、厚労省が回復の見込みのない末期状態の患者に対する医療内容の決定手続きや、患者の意思の確認方法など終末期医療に関するガイドライン策定を検討するにあたって広く国民の声を募集してるようです。つまり、オレらゲイっ子もこれを機会に同性カップルがパートナーの終末期にいかに関わっていけるかって権利をオレら自身の声で主張して行こうってこと。
日本では同性婚が認められていない現状で、もし大切なパートナーが疾病もしくは事故などで重篤な状態に陥ってしまった時、治療方針に関することに口を出せないのはもちろん、面会すら許されず大切な人の病状さえ教えてもらえないのが現実です。
オレらは皆様ご存知の通りdoctorとmadical social workerという医療カップルなわけで、この話題に関してはかなり以前より我ら2人の話題にも昇ってました。ある時はお互いが医療職であるがゆえに、奇しくも極めて特殊な状況でのこの同性カップル終末医療問題に遭遇してしまった事もあります。(これは本当に異例な状況だったので、プライバシーの問題などを配慮してココのブログではとても書ける内容ではありませんが。)
実際今の現代日本では個人情報保護法ってのが制定されているので、たとえ自分の大切な彼氏クンが重篤な状態であっても事前の承諾がなければ、親族以外の面会は不可能だし病状説明も行われないのが通常です。今回のこのガイドラインを取り扱ってるゲイっ子ブログでも、この個人情報保護法自体オカシイのではないかって議論が出てるトコロもありましたが、これは仕方のないことです。実際にmadical social workerとして病院で働き様々な終末期に関わっていると、この終末期と言う特殊なシチュエーションに付け込んで患者さんの病床に現れる得体の知れない人物が実際にいるということを目の当たりにします。中には意識も朦朧としている患者さんと妙な口約束をして金銭を搾取していく輩もいるのです。もちろん、そんな悪党ばかりではなく心から患者さんを心配し駆け付ける人たちがほとんどだとは思いますが、病院側でその人物の見極めをすることは困難です。だから個人情報保護法を理由に面会を制限するというのは患者さん本人を守る為にも時として必要なコトです。(もちろん病院が訴訟等から病院自身を守るという意味合いもありますが。病院で働く専門職それぞれの倫理綱領では個人情報を漏洩した場合の懲罰規定もあるわけだし。)基本的にこの個人情報保護法は個人の情報を守るための法律ですから。
だからオレらがやるべきことは、いざ深刻な局面に対峙した時に初めて声高に自分の立場を主張するのではなく(時としてソレも必要だろうけど)、今回のような機会を賢く利用して事前にその権利を確かなモノにしておく事です。
上記URLより厚労省のサイトに飛べます。そこにあるファイルから思いの丈を書いて送りましょう。オレが現場で働いてるmedical social workerとして確実に言えるのは「一番大切なのはsocial actionを起こコト」です。オレも送ります。愛する人とボクらの為に。