リトル.ミス.サンシャイン

旅立つその当日に家の玄関から出発するのは何となく寂しいから、前日から一緒に上京して東京で一泊してホテルから旅立つとその寂しさが多少でも紛らううのではないかと思い、朝5時起きして空港へ。さすがに早朝は肌寒い。「朝ぼらけ」。この響きがやけに可笑しくてずっと2人で「朝ぼらけ、朝ぼらけ」って言ってました。たしか2人で飛行機に乗るのはバリ以来のような気がします。基本的に我らの移動手段は車なのです。2人とも運転するのが好きなので。
さて、東京に着いたら早速の別行動。と言うのも国際映画祭の当日券を取る為です。ケンチャンは空港の荷物受け取りで足止めを喰らうため、オレがとりあえず羽田から京急に飛び乗り渋谷を目指しました。ケンチャンがアメリカで既に観てて大絶賛だった「リトル・ミス・サンシャイン」を観るのです。せっかく楽しみにしてんのにチケット取れなかったら泣くに泣けんから渋谷着いたら一気にbunkamuraまで道玄坂を駆け上がりました。汗ダクになってオーチャードホールまで走ったのに、当日券なんかダレ〜も並んでませんでした。ヨユーで買えちゃったよ。ガックシ。羽田からバスで向かうケンチャンを待って合流し、ヤムチャのファーストフードで再会。ちょっと早めのランチ。麻婆豆腐ウマー。
さてさて、この「リトル・ミス・サンシャイン」ですが、さすがフェスティバルだけあって監督夫妻とかも舞台挨拶に訪れてマスコミ用の記者会見と一般観客のティーチインも同時に行うってことでちょっと楽しみ。てか、オーチャードホールのデカさにビビリました。スゴいね。さすが東京。映画の内容に関してはまだ公開前だし、ネタバレ含んじゃうとちょっとマズイのでここでは割愛。でもメッチャヨカッタ。「評価されない人生」ってのも素敵だってこと。トニー・コレットの良さが際立ってました。映画の内容もさることながら、さすがフェスティバルに来るような人たちなのでしょうか、観客の質も高くて驚きました。リアクションやレスポンスの早さ、こーゆー会場の空気感って本当に岡山では味わえないです。東京が羨ましい。ただ、観客のティーチインで仕込みの客を紛れ込ますのはヤメましょう。しかもあまりにも周りから見てて分かり易いです。しかも仕込みのくせにショーモナイ質問してました。ケンチャンも仕込みの客より質の高い質問を監督夫妻にしてやろうと意気揚々と手を挙げてましたが、残念ながら当てられなかったヨ。
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=17
映画の感想を議論させながら(一緒に映画観るとこの議論が出来るから楽しいネ)渋谷を出て汐留へ。今夜は汐留で一泊です。汐留ってのがシブイね。スゴいよ!パークホテル東京!吹き抜け!東京タワーまるみえ!夕陽に映える!夜景スゲー!
http://www.parkhoteltokyo.com/japanese/
チェックインしてからはお台場へ向けてゆりかもめに乗りました。なんか空飛んでるみたいね、ゆりかもめ。視線が高い。さすがに夜は冷え込んで来て肌寒くなったのでビーナスフォートでアバクロのパーカーをケンチャンがプレゼントしてくれました。めっちゃカワイイ!ありがとう!うろうろしてたらビーナスフォート内で迷って出れなくなっちゃって困ったよ。
やっとの思いで脱出したあとはお約束のルートでフジテレビ行って展望台昇ったりしてみた。すごいね。湾景から副都心までの夜景が一望。ひろぱげくんとかカッツくんとかみんなこの光の中で暮らしてんだなーって思うと、オレもケンチャンと一緒に東京へ引っ越して来たくなっちゃったよ。その後フジテレビ向かいのウォーターゲートのオープンテラスで晩御飯。ケンチャン、ワイン飲みながら寝てた。
海沿いを駅までポテポテ歩いて行きました。ユニコーン「雪の降る町」とか歌いながら。いつまでも、いつまでも、この楽しい時間が続けばいいのに。24時間後にはケンチャンはもぅアメリカ行きの飛行機の中。また1年間の長い長いお別れが待ち構えています。2人ともそれに気付かないふりして、はしゃぐ、はしゃぐ。ここ数日「雪の降る町」が滲みる。心に滲みる。