ドビンを求めて尾道へ

案内犬ドビンを求めて尾道をケンチャンと再探求。今回の帰国企画の1つとして「また行きたいね」って言ってた尾道です。今回は前回会えなかったドビンに何としても会いたい一心で出掛けました。とても10月下旬とは思えない陽気に暖かく包まれて我らは半袖で意気揚々と車を走らせました。岡山から約2時間弱。ドライブにしても最適な距離です。相変わらずウッヒッヒッヒと歌いながらチョコレートつまみつつアクセル全開。
尾道案内犬ドビン→http://blog.livedoor.jp/dobbyn/
…汚れすぎQちゃん。乗りたい。
 
昼ご飯で尾道ラーメン食おうと思ってたんだけど、お目当ての店は昼過ぎにも関わらずめっちゃ長い行列できてたので商店街で時間潰し。なんか非常にハンドメイドでブサイクなウサギの小銭入れを買いました。1個100円です。ケンチャンと1個ずつ。お揃いでズボンに付けてみました。お互い三十路過ぎたオッサンがピンクのウサギ付けて商店街を闊歩。(しかも片方はヒゲ坊主。どーなん、それ。ゲイカップル丸出しです。)

 
『転校生』で小林聡美が自転車猛ダッシュして駆け上がった坂道を、我ら2人も真剣勝負で駆け上がりました。千光寺山頂でのアイスクリームおごりを賭けて。オッサン2人が本気で坂道をダッシュしてると道端のオバサンから「ガンバれ〜」と声かけられちゃったヨ。もちろん「オー!」と走りながら拳振り上げ声援に答えました。シュウくん勝利。体力勝負では負けません。頭脳戦では完敗します。適度に腹ごなしが出来たので尾道ラーメン食いました。
 
野良ネコたちとドビン求めて尾道散策開始。あちこちで昼寝するネコを愛でながら石畳の狭い階段を行ったり来たり、昇ったり降りたり、梟の館でお茶したり。それにしてもやっぱり尾道の空気感は何度来ても大好きです。ノスタルジック。結局しばらく散策しましたがドビンには会えませんでした。残念。ま、そんな簡単にドビンに会えちゃったら、ありがた味が無い。何度も足を運んで巡り会えた時の感動に期待を膨らませることにしました。諦めて千光寺山頂でふたり夕陽を眺める。秋の陽はつるべ落とし。みるみる沈んで行く太陽と箱庭のような町並みとこじんまりとした瀬戸内海。来れば来るほど好きになる町。ゆるゆると滑るように流れて行く時間。このユルさ。最近やけに世知辛い世の中ですが、オレの身の回りの時間はとてもユルく流れているような気がする。ゆるゆると。とても素敵なことだ。
(梟の館→http://2960.jp/
 
それにしても今回の大収穫は裏・尾道とも言うべき発見。
ダークサイドオブ尾道。廃墟の城。朽ち果てた人形。ヒエー。
(あまりのコワさに写真を撮り忘れました。)
 
夕暮れ。何やら港ではローソクアートなるものを開催してました。なんかキレイ。ちょっとハーバーランドっぽいウッドデッキ状になった港一面に溢れて揺れる光の群れ。電気のイルミネーションとは全く違った暖かみのあるローソクの光。雑踏に紛れて遠くから響く踏切の音。トントンと小さな波を立てながら進む世界最短航路のフェリー。駅から流れ出て次々と家路へ急ぐサラリーマンや学生たち。そんな風景を町の片隅から見守るノラネコ。ちょっとここに住みたいかも。

今度生まれ変わったらここ尾道で再会しようとケンチャンと約束しました。お互い学生服を着て一緒に登下校して恋に落ちますように、と。もしくは尾道の路地裏に住むノラネコ同士でもイイけどね。それでもやっぱり恋に落ちるのだ。