ユアソングイズグッド

今年の夏は YOUR SONG IS GOOD をエンドレスで聴いてる感じです。
ギター(×2)、ベース、ドラム、オルガン、トロンボーンって言う6人の変則編成。初めて聴くまでは管楽器がトロンボーンのみなので「全体のアンサンブルとしては多分こもった感じの音なんだろうなぁ」って思ってたのですが実に爽快な音でした。湿度の極めて低いカラッとした夏の昼間の木陰って感じ(←どんな感じ?)。トロンボーンがこんなにもクラビやハモンドオルガンっぽい音と相性良いなんてのは今まで気付きませんでした。バンドの管楽器ってトランペットだけとかサックスだけはよくあるけど、管楽器がトロンボーンだけってのは結構コレ目から鱗です。アリですね。
 
ユアソンの勢いに乗っかっちゃってスカパラだのセニョールココナッツだのスキャフルキングだの、ホーンセクション大活躍な方々をiPodにポイッチョ取り込んでフォルダ作って車でイケイケで聴いてます。やっぱ初期のスカパラは異常な程にドロ臭くて大好きです。もの凄く地下組織っぽいスタンスが非常にアガります。アガりきって降りて来れません。楽器とともに毎日を送ってた高校時代の想い出が溢れ出してしまい思わず涙とともにテンション振り切れてしまいます。スキャラバンとかジャングルブギとかMONSTER ROCKとかもぅ反則だネ、ありゃ。サスがヘタレてしまう程に車のシートで飛び跳ねずにはいられません。
ほんでやっぱり青木達之の叩くドラムが好きで好きで堪りません。同じ打楽器として彼のドラミングを研究しつくしましたがあの絶妙な引っぱり具合は彼にしか出せません。小沢健二のファーストアルバムがあんなにも凛としたオーラを漂わせてる要因のひとつとして彼のドラムは外せませんし。だから線路でのあの悲劇は悔やまれてなりません。本当に早すぎました。ギムラさんも。本当に早すぎた。だから余計に思い入れが作用してるのだとは思うのですが、スカパラで彼が叩いてた初期のアルバムを聴くと、衝動と生命のほんの短い間の迸る切なさとを同時に感じずにはいられないのです。
ついでなので高校時代にテープ擦り切れるまで観まくってたスカパラのライブビデオも段ボール箱から引っ張り出しました。『EVERYTIME WE SAY GOOD BYE 翳りゆく光の中で』です。もぅ完全にノックアウトでした。クラブで、路上で、武道館で表現の初期衝動そのままに演奏する彼らを涙なくしては観れません。何で泣いてしまうかは本当に自分の心の中を分析しきれないのですが、泣いてしまいます。音楽ってのは「音」を「楽しむ」って書く神髄を体現してるとしか言えません。音楽ってのはキモチイイものなんだって改めて気付かせてくれます。ホントに気持良すぎて理性が飛んじゃって涙出るんだろうね。(涙ってのは本来は流れっぱなしらしいよ。でも人間は理性があるから涙を無意識で止めてるんだって。だから理性が無くなっちゃう程に笑ったり悲しかったり嬉しかったりした時に理性のストッパーが外れて涙が流れるんだってさ。つまり気持ち良すぎて理性飛んじゃって涙が出ちゃうって事ダネ)

YOUR SONG IS GOOD

YOUR SONG IS GOOD