〜2005-10-15:転載版

2005.10.15.sat 寒天レシピを試してみる。

先日の金スマでヤってた寒天ダイエットに釘付けでした。痩せる痩せないは別として、とにかく美味そーだったので、やたら寒天という食材に興味が湧いてしまいました。思ったよりラクに使いこなせそうだし。多数紹介されてたレシピの中でもひと際興味を惹かれたのは「アセロラ寒天」。ヴィヴィッドでポップな赤い色にプルプルと輝くアセロラの寒天。「これは作りたい!」と浮き足立ちました。さっそく仕事帰りに材料かって帰ろうとウキウキしつつ同僚と、この寒天話に花を咲かせてました。すると、ある同僚から寒天の恐るべき情報をいただきました。「寒天は使い方を間違うとコワイことになんのよ。ちゃんとしっかり火を通さないと寒天は腸内の水分を全て奪い取ってしまい、おそるべき硬便を形成させ、それはヒドい便秘になってしまうのよ。」 なるほどね〜。たしかに食物繊維である寒天は消化されず排泄されるので、調理方法さえしっかりしてれば腸内を掃除する効果もあるけど、ちゃんと熱処理してからでないと逆効果で便秘になるってコトね。 ラジャー!重要な忠告ありがとう!我が愛しき同僚よ!
てなわけで今日はジムにも寄らずお買い物して帰路に着きました。それにしても寒天って結構な値段すんのね。しかも少量ずつしか売ってねーの。オレが買ったのなんか4g×4スティックで合計16gしか入ってねーの。それで300円くらいすっから1gあたり18.75円。ついでにアセロラジュースも。 これは500mで100円のパックジュース。
さて。おうちに帰ってさっそく晩御飯作る前にアセロラ寒天作り。アンドレアマーチンとかかけながらルンルンとアセロラジュースを煮ました。500mlのアセロラに対して4gの寒天を加えて沸騰させます。ほんで沸騰したら中火にして1〜2分よく寒天を煮溶かしてオッケー。あとは粗熱を取って容器に移して冷蔵庫へ。 やっだ〜。 かんた〜ん。 あとは明日の朝食で喰らうだけ。楽しみだ、明日の朝。日々、こんな些細な事で楽しみを見出すようになりました。




2005.10.13.thu ポーツマスポーツマス

最近、猫ひろしが気になって気になって仕方ありません。相談室内で結構以前からポーツマスポーツマス!と何かあるたびにみんなで叫んでいたのですが、ここんところテレビでの露出も増えて来て家に帰ってからもポーツマスポーツマス!状態です。一体どこがどう作用してるのか全く自分でも分析不明なのですが、イケると言えばイケるのです、コレが。ちょっと頭弱い系で、色んな意味でギリギリな感じのオーラが、どうやらイケる要素のような気はしますが。→猫ひろしドットコム!  ニャーーー!




2005.10.12.wed 時間が余るようになったので陸トレを。

仕事が早く終わった日にはジムで泳いで風呂入って帰るのが習慣でしたが、ケンチャンがアメリカに旅立ち独身生活になってからは陸トレも開始しました。(陸トレ:たぶん全国共通で水泳部の人々は筋トレのことを陸トレと言う) だって一人で早く家に帰ってもすることナイんだもーん。せっかくなのでこの際、イイ体になってやろうと思います。




2005.10.11.tue 配偶者。

ケンチャンがアメリカで自動車保険に入るため、日本で保険に入ってた証明を取らなきゃって話になりました。日本で加入していた保険会社の電話番号がフリーダイアルだったため日本にいるオレが代理で保険会社に連絡を取ったのですが、個人情報保護が厳しく管理されるこの時代、もちろん本人以外の依頼で証明書を発行することは出来ませんでした。
そこまでは納得いくんですが、「配偶者の方からの依頼であれば発行できます」ってなことを言うわけだ、保険会社は。ゲイのカップルにとっては当然だと割り切っているつもりでも、こうアッサリ言われるとね。やっぱノンケ夫婦の法的に認められてる婚姻関係って強力だなーと羨ましく思う。それだけの権利をお互いに有してるわけだ、ノンケ夫婦ってのは。まあ、その反面お互いのリスクを負う義務ってのも同時に発生すんだけどね。
もし、お互いのパートナーが何か突然の事故や病気で重篤な状態になった時。治療方針を決めて行く際、本人の意思決定が困難な場合には配偶者の意見をまず求められるけど、オレらゲイのパートナーには何の発言権も決定権も与えられてないってのが実際。オレのことを、今、この世で一番理解してくれてんのはケンチャンだという確信あります。だから、もしオレに何かあった時にはケンチャンに全てを委ねたいと思ってても、そうはならない世の中の仕組みってもんが出来上がってしまってるわけだ。世の中のことが分かれば分かるほど、『結婚』ってのが重く重くのしかかって来ます。ケンチャンが負ってる色んなリスクをオレには負う義務がナイっていう、その「身軽さ」が、とても悔しい。(結局、日本での証明書なくても平気だったみたい。)




2005.10.10.mon お部屋改造とキューポラ

我が家に新しいテーブルとイスが来ました。…とは言っても自分で買って来たんですけどね。この部屋、位置づけとしては「リビング」だと思うのですがずっとケンチャンの要塞と化していたので、今回の留学に伴う模様替え&お片付けで本来のリビングとしての機能を取り戻させよう企画です。見事にリビングとして蘇ったと思います。昼間はすだれ越しの柔らかな日差しが溢れるカフェ風で。夜になったら間接照明を駆使した小粋なレストランバー風で。なんてアホな独りよがりしながらセッセと模様替えしました。テーブルと書きましたが実際はスチールラックのバラ売り部品を買って自分で組み立てただけです。スチールラックってセットを買うと安いけど、バラで買うと結構な値段になっちゃうのね。セット販売されてるのは、なかなか理想の幅/大きさ/高さのものがナイので。スチールラックは二段重ねで下段にはCDや雑誌を置けるようにしてみました。ついでにイスも買いました。余分も考えて3つ買いました。スチールラック部品とイスは全然別の店で買ったにも関わらず、いざ組み立ててセッティングしてみると全てがベストサイズで自分の才能に身震いしましたYO。さっそくこのテーブルでサイト更新してます。休日の午後にローズヒップティー飲みながらオカマHPの更新。嗚呼、マダムだわ。次は観葉植物を仕入れようと企んでおります。なんかイイのがあったら教えてください。育てやすくて、キレイで、ネコが食わないようなの。

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キューポラのある街が逝去なさったそうです。(早船ちよ)この映画はケンチャンと一緒に、やたら「キューポラキューポラ」言いながら観た非常に思い出深い映画です。もちろんリアルタイムな訳ありませんので、ビデオ屋を探しまわって見つけて観ました。映画自体の感想としては、予想してた感じの内容ではなく、やけにプロレタリアな印象を残して幕を閉じる、なんとも言い難い後味の残ってしまう奥歯に何かが挟まったような映画でしたが。この機会にテレビ放送なんてされちゃったりするのかな。

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2005.10.09.sun 無駄な連休。

ケンチャンがアメリカに発ってから初めての休日。なんか日曜/月曜と連休のようだけど、あんま嬉しくないんよね。一緒に過ごす人がいないから。オレらカップルって本当に二人だけで過ごしてた時間が多かったんだなーと再確認。だって一人の休みだからといって他に遊ぶ相手なんか思い付かないんだもん。淋しいヤツだよな、オレって。結局。 仕方無いからジム三昧。ケンチャンが居ないあいだにマッチョになってやる。




2005.10.08.sat 文明の利器。

今ってスゴいのなー。日本国内で使ってた携帯番号やアドレスがそのまま海外でも使えるんよ。なんかフツーにケンチャンの番号から着信とか掛かってくるし。会話もものすごくスムーズ。とても日本とアメリカで会話してるとは思えん。けっこう驚くよね、こーゆーの。もちろん日本からも今までの番号そのままで電話かけれんの。ただ、通話料金は段違いに↑↑↑。ケータイがあって良かった。




2005.10.07.fri 朝食の違い。

朝起きて、シャンプーして、トースト焼いて、食って、ネコにエサあげて、着替えて、出勤。いつもと同じ事やってんだけど、そのあいだずっと無言。一人で生活するってことは極端に喋る機会が減るってことなんだな。これまた再確認。 ネコに「いってきます」。




2005.10.06.thu いってらっしゃい。
 
「やっぱり留学しようと思うんだ。」
約1年半前にこのケンチャンの決意を聞いてから、オレなりに時間をかけて、悩んで、悩んで、やっと納得したつもりでした。最短でも1年間は日本に帰ってきません。2000年には岡山と高知で別々に生活してましたが、月1回は逢えてたわけです。それがさすがに日本とアメリカでは、そう簡単に逢えるわけにも行きません。あれからずっと何をするにしても心の片隅に「ケンチャンと離ればなれになる」という事が引っ掛かってる状態。それでも日々は確実に過ぎて行き、一緒に笑って、歌って、泣いて、怒って、ケンカして、Hして、相変わらずなオレたちでした。この留学に関しては、時にお互いの価値観の違いから本気で口論したりもしたけど、ついにこの日を迎えてしまいました。オレとしては普段の出張とかと違わない気持ちで送り出してあげようと決めてました。いつもよりはちょっと長いだけの出張。そしてオレはいつもよりちょっと長いだけのお留守番。
なんだかんだ言ってゲイカップルってことはオレら「男」同士なわけで、「男」は立派に仕事して身を立ててこそ一人前、みたいな価値観を未だに持ってるオレとしては、この地球の裏と表にも及ぶ超遠距離を乗り越えて、お互いがしっかり各自の生活を成り立たせ、そしてケンチャンが帰国した後にまた一緒に暮らし出す事ができてこそ、最強の絆やお互いを尊敬できる、今よりもっとステキな関係が出来上がるのかな、と。互いが側にいないからこそ、色んなことを再確認できる良い機会だと思います。
ただ、どんなに強がっても心は正直です。ケンチャンの出発を関西空港から見送った帰り道。いつも最寄りの駅から家まで「疲れたからタクシーで帰る」と主張するケンチャンと、「近いから健康の為にも歩いて帰ろう」と主張するオレ。いつも軽いケンカになるのがお決まりでしたが、今日はケンカする相手がいません。いつもの夜道をいつもと同じ歩幅で歩いてるにも関わらず、「こんなに遠かったっけ?」と思わずにはいられません。一緒に歩調を合わせて、他愛もない話をしながらケンチャンと歩いた道は一人で歩くとこんなに距離があるんだ。はじめて気付きました。今まで全然気付かなかったこと。日も暮れて薄暗い街灯に照らされる畦道をトボトボ歩いてると、何処かの家から楽しそうに談笑する声が聞こえ、乾いた踏切の音と共に窓だけがやけに明るい列車がコトコトと音をたてて通り過ぎて行きました。涙が出そうになったので夜空を見上げると、街からちょっと離れた田舎のためか星が結構見えました。「あー、この空はとりあえずケンチャンがいる場所とも繋がってるや。」ふと見るとブロック塀の上をノラネコがポテポテと散歩してました。「あ、ネコ。」と一瞬うれしくなりましたが伝える相手がすぐ側にいません。淋しくて泣く事はもう当分ないと思うけど、笑い回数が減りそうな気がします。オレにとって、ケンチャンと暮らすって言うことは、そういう事だったんだなぁ、と再確認。 しっかり留守をまもるから安心しててね。