〜2004-03-31:転載版

20040331WED. a river with a gentle current
 
ほんとのこと
 
知りたいだけなのに
 
夏休みはもう終わり
 

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ヨーコさん、とても穏やかできれいな顔でした。
あまりに突然の訃報。
心よりご冥福をお祈りいたします。
マコちゃん、タケシくん、ケイちゃん、レオンくん、
便乗させてもらって助かりました。




20040330TUE. battleship
 
あーーーー、軍艦島行きてーーーー。
でも私有地なのね。
 

軍艦島―眠りのなかの覚醒

軍艦島―眠りのなかの覚醒




20040329MON. childhood

我が愛車、美々雄ちゃんを修理に出してその待ち時間に、小学校への通学路を散策しました。もう実家を出て10年が経つし、小学生の頃に遊んでた友達の家のあたりへ行くなんて、それこそ15〜6年振りなので、新鮮ですこぶるオモロかったです。
それで実感したのが、俺のまわりの友達って貧乏タレばっかりだったんだ、ってこと。しかも、まぎれもなく俺もその中の一人だった、ってこと。当時の俺らの家庭の生活よりも、最近の大学生たちのほうがよっぽど贅沢な生活してます。よく考えたらワンルームマンションなんて贅沢だよ。俺らが子供の頃って、ほとんどみんな借家の長屋の平屋。ほんと、ドリフのカキワリみたいな家だったと思い出しました。中国の貧民街の裏路地みたいなとこで遊んでたもんです。それほど田舎ってわけでもないのですが。と言うか、逆に思い切った田舎のほうが、土地持ってるし、豪邸が多い気がします。(俺の貧乏脳みその発想では、一軒家=豪邸、となってしまう)うちみたいな中途半端な都市部の、しかも学生街って、明らかに「群を成す貧乏」割合は高いです。
そんなもともとが「貧乏の群れ」出身の人間って大きく分けて2タイプに育つと分析しました。ひとつめは「貧乏だったから逆に金持ちになりたくて高級志向めざして頑張る人」。ふたつめは「貧乏だったから贅沢な事や高級な事に居心地の悪さを感じてしまう人」。俺は明らかに後者です。つまり「貧乏はどこまで行っても所詮貧乏タレ」。高級なデザイナーズマンションや立派な一戸建てや広い庭なんかよりも、オンボロ雑居マンションやトイレ風呂共同のコーポなんかのほうが、心落ち着く気がするのは、この幼少期からの「経済コンプレックス」を許容してくれる場所だからなのだと思います。
でも、そうかと言って贅沢な子供時代を送ってた人たちが羨ましいかと言うと、そうではありません。鼻水たらして、冬でも半ズボンで、山入ってアケビ取って、ドブ川入ってザリガニ取って、ビニルハウス入ってブドウ盗んで、近所の家にカエル投げ入れて、ピンポンダッシュして、そんな見事なまでにアホな事ばかりして遊んでた我が貧乏幼少期こそが、愛すべき時代です。
子供時代は贅沢しちゃイケマセン。
多少は貧乏でもハングリーに育つべきです。
そうすれば、このワタクシのような心身共に頑丈な大人に育ちます。
貧乏バンザーイ。
欲しがりません、勝つまでは。




20040328SUN. encourage

まだまだ自分に妥協せず進路に迷ってるユータと一緒に渋川海岸に行きました。ふたりで3時間ほど海でオニギリ食ったりおかし食べたりしていたのですが、快晴だった為、案の定、二人とも顔がヒリヒリするほどに日焼けしてしまいました。少しは悩んでる日々のリフレッシュになったようで、多少スッキリした顔をしてたので良かった良かった、です。
目的を持った会話はセラピーです。
ほっぺがヒリヒリ。




20040327SAT. high school

高校時代で最も仲が良かった友達、バイアダチと遊びました。お互い高校卒業してから2つの学校に行き、同世代のヤツらよりもかなり遠回りな人生を送った事になります。高校時代は二人とも学校や勉強が嫌で嫌で仕方ありませんでした。1〜4限は遅刻して行き、昼飯を学校の食堂で食べて、また5限からはサボる、という生活をしてました。それほどまでに勉強が嫌いだった二人が、よもやこんなにも長い間、学生生活を送るとは。その結果、おれはソーシャルワーカー。バイは作業療法士(OT)。期せずして二人とも医療方面に進んでいるわけです。飯を食いながら一緒に「べてる」や「ADL」などと言った用語が普通に使える相手って、なかなかいません。高校時代は唯一の気の合う友達だったわけですが、これからも共通の話題が持てる専門職同士として大切な友達です。
昔話に話が盛り上がり、「高校に行ってみよう」とかつての母校に乗り込みました。それにしても、学校って、ものすごく無防備な設計なのですね。余裕で校舎内に入れたし、教室内へもスルスル入り込むことができました。高校時代の勉強は本当に嫌いでしたが、やっぱりもう一度だけ昔に戻れるなら、高校時代がイイです。みんな中途半端に大人でそれなりに悩んでるけど、中途半端に大人なので、冷静に考えるともの凄いアホな行動に走ってしまったりする、そんなガムシャラな日々を盲目的に送る事のできる高校時代が一番好きです。1クラスが50人という時代でした。




20040326FRI. the Great Pyramids of Giza

ケンチャンを送って岡山駅まで。
また当分アメリカです。
気を付けていってらっしゃい。

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免許の書き換えをせんといかんので、御津町にある運転免許センターに行きました。13:00〜14:00、と書いてあったので一時間で終わるのかと思ってたら、それは単に受付時間で、実際は14:20〜16:20の2時間もありました。(違反者講習です)しかも13:00前には運転免許センターに着いてたマジメで良い子のシュウくんは、必然的に1時間20分も待たなければなりません。「こんな何もナイ所でいつまでも待ってなれるかいな。」ドライブに出掛けました。以前はよく夜景を見に来ていた金山休暇村のあたりまでプラプラ車を走らせていたら、ビックリするほどの標高まで上がってきてしまい眼下に広がる山々や岡山市街地を堪能しました。書き換え講習は長かったです。楠田枝里子の出てくる講習ビデオに笑いを噛み殺しました。
運転免許センターは市街地からかなり外れた所にあるので岡山駅まで直通のバスが出てます。そのバスには「ノンストップ岡山」と書かれてあって何だか不思議な気持ちになりました。

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夜はピラミッド番組に夢中でした。
星信仰と太陽信仰。親と子。男と女。ものすごい色々な思惑の入り乱れたロマンが堪りません。てか、エジプトも凄いがメソポタミアはもっと凄いと思いました。それにしてもイムヘテプって天才ですね。(変な名前…)全部この人だけが考えて設計したってのはちょっと疑わしいけど。吉村作治の発掘チームに加えてもらいたいもんです。
ニュースステーション最終回見れんかった…。




20040325THU. a suicidal act
 
四階建てのマンションの最上階から人が落ちるのを見てしまいました。
よく見ると、引っ越し中の人が上から布団を落としてただけでした。
紛らわしい方法での引っ越し作業は控えてもらいたいもんです。
小心者のシュウくんはドキドキ焦ってしまったじゃないですか。

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そんなこんなで日常生活ではドキドキした一日でしたが、久々によしおくんとこが更新してたり(ストーカーのようにチェックしてます)、えぐーのとこも更新してるけど見れなかったり(俺のパソコンが悪いのか?)、しかもshinrockくんとリンクできたり(これはモノスゲー嬉しい)、岡山以外の土地の方々とのバーチャルな交流が楽しい一日でした。shinrockくんの書く言葉はとてもカワイイと思います。すーぱーはろー。




20040324WED. the final service for the dead

実は初めてかもしれません、芸能人の告別式中継観ながら泣いたの。今日はドリフターズいかりや長介(享年72)の告別式でした。頚部リンパ節癌だったそうで。よく考えたら一度入院して退院してからフジテレビ「ドリフの大爆笑」のオープニングを何十年ぶりに撮り直したり、いままで一度も正式にビデオ化されなかった「8時だよ!全員集合」がDVD化されたり。関係者は薄々もうそんなに長くない事を気付いててメモリアル的に動いてたような気がします。初回盤ではないものの、俺も全員集合のDVD買っといて良かったと思います。(初回盤にはハッピが付いていたようです。)多分またこれで暫くは売り切れが続いて入手困難になりそうだし。
昼のワイドスクランブルで山本監督が萩本欽一にインタビューしてたんですけど、もう、そのインタビューが泣けて泣けて仕方ありませんでした。欽ちゃんが「もうお笑いやりたくなくなった。一緒に連れて行って欲しかった。」と目を潤ませながら話す姿に何とも言えない気持ちになったりして。世間一般的にはやっぱりこの二人ってライバルって映るけど、欽ちゃん曰く「盟友」だったと。たしかにそうだよなー。
日本テレビで中継してた女子アナの人、中継しながら泣き過ぎです。
多分DVD観たら笑うどころか泣けちゃうんだろうなーと思い、全員集合のDVDを見直したんですが、ところがどっこい。やっぱりめちゃめちゃ面白くて笑ってしまいました。俺らみたいなドリフ直撃世代にとっては「全員集合」ってどんなに沈んだ気持ちの時にも、そんなモヤモヤを吹っ飛ばして「笑い」を与えてくれる類い希なるアイテムだと再確認。それって凄いことだなー。
こうやって笑って送ってあげるほうがイイかな、なんて思いました。
多分そのほうが故人としても本望だろうと思うし。
踊る大捜査線サイトでいかりや氏追悼掲示板やってます。
全員集合DVD、もっと発売すべきです。




20040323TUE. search

毎日数件はヤフーやグーグルで「犬は吠えるがキャラバンは進む」を検索して、うちのサイトがヒットしてしまい閲覧に来ている方々がいるようです。多分、その方々は百発百中間違いなく小沢健二目当てだと思うのですが、ほんと申し訳ないっすね、予想外にこんなオカマサイトにヒットしてしまってて。もちろん、俺も小沢健二が好きで「犬は吠えるがキャラバンは進む」をサイト名に拝借してるわけですが、少なくとも、そんな経緯で我がサイトに来て下さった方々がちょっとは目を通して行ってくれるような文章を書いて行こうと思うし、もしこれがきっかけでブックマークしてくれれば本当に嬉しいわけです。一期一会ってわけですね。
それにしても今月18日には「オカマサイト」で検索して来てる人がいました。一体うちのサイトの何処にそんなキーワードがあったのか疑問ですが。俺も自分で「オカマサイト」で検索してみたのですが、このサイトはひっかかりませんでした。ものすごく不思議で仕方ありません。たしかにオカマサイトで間違いはないのですが。はて。




20040322MON. whisper of the moonlight

朝からクリーニング屋を巡る。
てか、どうしてこの時期って何処のクリーニング屋も忙しげなの?
結局、工場(?)に直接持ち込んでみたりする。

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以前から読みたかった「月光の囁き」(喜国雅彦小学館ヤングサンデーコミックス)読みました。ものすげー良かったです。もはやアレは文学の域に達してます。もの凄く変態的なフェティシズムの話なのに、もの凄く切なくて瑞々しい。あとがきで喜国自身が「谷崎潤一郎がやりたかった」って書いてたけど「なるほど〜」って感じです。それを狙ってこの「月光の囁き」を描いてたなら大成功だし、天才だと思います。

彼女の下着や靴下の執着する足フェチの男。
そんな事を全然知らずに付き合っている彼女。
男のそんな性癖が露呈してからどんどんと破綻していく二人の関係。次第に男の願望はエスカレートして「彼女の犬になりたい」と主従関係を求め出す。そんな男に嫌悪感を抱きつつも男を飼い慣らしていく彼女の困惑。男のその主従関係のフェティシズムは徐々にマゾヒズムへと移行して行く。
基本的に以前も書いたけど、俺的にSMは受け付けないのですが、この「月光の囁き」の中に描かれるサディズムマゾヒズムの関係には「愛」を感じてしまいました。それもものすごい大きな包括的な「愛」。主従関係ってもしかしたら「対等な愛」よりももっと「無条件で無償の愛」なのではないか。ウムム…としばらく考え込んでしまいました。物語終盤の洞窟での場面は、あれだけ倒錯してるにも関わらず「暖かさ」を感じます。寄り添う登場人物たちのカットに涙ぐんじゃったほどです。(これから読む人の為に詳しくは書けません。もったいなくて。)
「おれをお前の犬にして欲しい」
「俺に死ねって命令できるのはお前だけや」
こんなにも受け入れ難いセリフなのに、こんなにも切ないセリフって驚きです。どうやら映画化もされてるようです。(99年・日活)監督は塩田明彦。おや。「黄泉がえり」の監督さんじゃないですか。映画は賛否両論のようです。原作読んだ人は「否」派が多いみたい。そりゃ、あの原作の完成度には、ちょっとやそっとの映画では太刀打ちできんだろうな。
価値観を覆されました。ある意味。

月光の囁き 1 (ヤングサンデーコミックス)

月光の囁き 1 (ヤングサンデーコミックス)




20040321SUN. put on a tie

内定をもらってる病院では、MSWはシャツにネクタイに白衣という格好で仕事をします。今までずっとTシャツ、トレーナー、ジーパン、短パンというフランクな服しか持ってなかったので、せめて1週間分のシャツとネクタイは必要だということでお買い物に行きました。ものすげー難しいですね。こういう買い物は。ネクタイとか自分で決めるのがこんなにも難しいものかと痛感。いっそのこと他人に選んでもらったほうがよっぽど楽ですね。というわけで今後もしシュウくんにプレゼントをくれるのならネクタイにしてください。(あつかましい)

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ジャネットの「だめだじょー」(by.えぐー)がもう店頭に出てたのでケンチャンが買いました。車内で聴いてたのですが、とても薄い印象を受けました。凡作…‥ですか? アクの無いCDですね。まだ一通りしか聴いてないので偉そうな事は言えませんが。先行シングルのPVは黒柳徹子のようで、魔女のようで、好きです。でもこの曲ってジャム&ルイスじゃないのね。前作のオールフォーユーも結局アルバム買わずじまいだったので、今回も買わずじまいの予感です。ケンチャンに聴かせてもらいます。

Damita Jo

Damita Jo




20040320SAT. frightful trip

以前、予想外の積雪の為に断念した「吹屋ふるさと村」に行って来ました。何故こんなにも此処に拘るのかというと、映画「八つ墓村」のロケで使われた「広兼邸」があるからです。ちょうど今日は天気も薄曇りで妖しさ倍増。怨念ムードも盛り上げるトークを車内で弾ませながらウキウキして行きました。
でも、そんなトークが必要ないほどに山道が恐かったです。鬱蒼と茂る木々に両側から覆い被される細い車道と、時々現れる暗々と口を開けるトンネル。トンネルって言うよりは「隧道」と表現したほうがイイんじゃないかって程の暗黒ゾーン。(その隧道の横ではフリークライミングしてる人々を発見)平尾正晃とアグネスチャンの時代錯誤なラジオに導かれるまま「吹屋ふるさと村」に到着。
もう、ずっとこんな街並み。
こわすぎ。
小雨もシトシト降ってきて雰囲気も盛り上がってきます。破れた障子の隙間から村人が覗いてて常に監視されてるんじゃないかと思ってしまいます。江戸時代から明治にかけてベンガラと言う顔料の生産で繁栄した村のようです。郷土館で日本家屋の持つ薄暗い怪しげムードを満喫。ちょっと外れたところには「笹畝坑道」があります。ここでは銅を採掘してたようです。経営者は住友→大塚→三菱と変わって全部で三期の繁栄期があったようです。それにしても恐すぎ。この入り口。シュウくんも思わず怯えた表情です。内部にはもっと恐ろしい仕掛けがあって肝っ玉を潰したのですが、あまりにも暗かったので撮影不可能。みなさん、直接行ってご自分の目で確かめてください。
さて、メインイベントの「広兼邸」です。
‥‥。
想像してた程の薄気味悪さはありません。
下から見上げた時の石垣の威圧感は強烈なモンがありますが、いざ入ってみるとそうでもない。と言うよりも、かなり開放的で日差しも程良く取り込む仕組みになってて、例えるなら「江戸時代のちょっとリッチな商人のお屋敷」みたいな感じです。「あんまり人が死んだって感じがせんねー」とケンチャンが言ってましたが、当たり前だ。ロケです。ちなみに「獄門島」もここでロケったみたいですね。さすが、戦時中は岡山に疎開してた横溝正史だけあります。作品中の雰囲気は岡山のニオイが染み出てるのですね。
駐車場に建設されてた「おばちゃんの店」という店で山菜おこわ食べました。
漬け物食べ放題。お茶飲み放題。
たくあん1本200円を買って帰りました。




20040319FRI. darkness

日本ロック史に残る名盤、BUCK-TICKの「狂った太陽」(1991)。
積まれた段ボールに詰め込まれたCDを整理してたら発見。
BUCK-TICKってお世辞にも「上手い」バンドではないけど、カリスマ度はダントツに高い。これだけ雰囲気で勝負できるバンドっていないんじゃないかな。
しかも、こんなにもストーリー性を感じるアルバムって他に出逢った事がない。ザ・フーの「トミー」や「四重人格」のように予め土台となるストーリーコンセプトがあった訳でもなく、個々に独立して作られた10曲を並べると自然とストーリーが出来てたらしい。しかも、かなり完成度の高いアメリカンニューシネマのような破滅への道のり的ストーリー。
自由への逃亡→疾走→密月→喪失→覚醒→発狂→破滅
この一連の流れがさながら映画のように映像として頭に浮かぶから不思議。多分、櫻井敦司の作詞センスが非凡だからだと思うんだけど。「女の子〜 男の子〜♪」なんて歌詞、よっぽど頭悪いか、確信犯でないと書けない。先行シングル「スピード」に続いて「MAD」がシングルカットされた時はビビりました。だって「ボクは狂っていた 汁を垂らしながら」なんて歌詞、どう考えても放送できんじゃん。そんな好戦的なスタンスも好きでしたねー。「悪の華」「狂った太陽」「darker than darkness」「69」。このアルバム4枚くらいがBUCK-TICKの黄金期だと思うのです。
多分今は中古で300円くらい。お買い得。




20040318THU. fish of spring

郁恵井森がデリデリキッチンでサワラの料理をしてたので、今夜は我が家でもマネしてサワラを晩御飯に出しました。昆布を敷いた皿にサワラを乗せ塩を振り、酒を少々かけ、レンジでチン。これで簡単に酒蒸しができるので。まーお手軽ー。アスパラやニンジンを和風だしで煮込んだあんかけを掛けていただきます。とても、はんなりとした色合いで春めいた料理です。
サワラも漢字で書くと「魚」に「春」で「鰆」です。
もちろんこれだけでは食べ盛り(?)の男二人には少ないので中華風野菜炒めも作りました。冬の寒さがぶり返したような一日でしたが、我が家の食卓はめっきり春でした。今日の日記、なんだか中年のオバハンが書く文章のようですね




20040317WED. the orchestra pit

昨年ビデオ撮ってもらってそのまま観てなかったオケピ!をやっと観ました。東京公演の千秋楽をWOWOWで放送したやつ。実は大阪公演をケンチャンと観に行くはずだったのですが、諸々の都合で行けず。(チケットはケイコ&ルミコの手に渡って無駄にせずにすんだけど)
おもろかったです。
4時間くらいあって長いけど、さすが三谷幸喜
長さを感じさせません。
布施明戸田恵子天海祐希川平慈英、このあたりは歌も芝居もサスガ!です。特に布施明には圧巻。1幕で歌う布施明のソロはゾクゾクするほどイイ曲だし。戸田恵子も本当に器用な人だと感心しました。タンバリン芸好きです。宝塚の天海祐希は慣れてるというか、確実な仕事をシッカリこなしてるって感じ。初演の時は松たか子がこの役をやってたみたいだけど、そっちも観たい。天海祐希よりもシックリ来るような気がした。川平慈英も自分のキャラが自分で分かってるから、これでもかってくらいのアクで良かった。HRの時にも思ったけど、舞台っぽい芝居をするともの凄く奇妙な動きの増える人だな。それにしても、瀬戸カトリーヌがこっちが引くほどの堂に入った芝居するのでビビリました。この人って舞台(あるいはミュージカル)出身なんですか?小日向文世がもの凄くイイ味を出してました。やっぱりこの人は、とぼけた役が一番しっくり来ますね。「仄暗い水の底から」で黒木瞳の元旦那役をシリアス演技でしてましたが、全然合ってませんでした。やっぱり、こうでなくっちゃ。主演の白井晃は脇がアクの強いメンツだったからかもしれないけど、霞んでました。(設定としてはそれでイイのかもしれないけど)後半になって髪も乱れてくるとだんだんと役所広司に見えてきました。
序曲の全員で歌う曲が好きです。出演者が次々とパート振り分けて歌う箇所なんか「やっぱすげーなー服部隆之」と感動。モーニング娘のパート振り分けなんかとは次元が違う。(あたりまえ)。
わがままばかり言う舞台上の看板俳優に仕返しをする為に、オケピにいる全員でわざと曲をアッチェルラントするシーンはちょっと爽快。この爽快感が三谷芝居の醍醐味だと思うけど。
生で観たかった〜〜。

オケピ!

オケピ!




20040316TUE. hawaii

昼間は高校時代の友達、琢磨くんと昼飯。
普段、自分の身の回りにいる友達とは共感し合えないような映画や音楽なんかを観たり聴いたりしてる唯一の友達なのでカルトな話で盛り上がってました。いや〜、こーゆーコアな話に共感してくれる友達って必要ですね。
 
 あの娘 あの娘 あの娘の中を覗こう
 グリグリ グリグリ グリグリメガネで覗こう
 見えるよ 見えるよ あの娘の中が見えるよ
 ひしめきあってる そいつは無数の目玉さ
 その目玉が涙に濡れ
 君をギョロリといっせいに見た
 何か嫌な物を見ても
 それは 人生の修行さ
 
車の中でウヒャウヒャ言いながらサブカルトーク
同世代性ってのも重要だし、興味の向かってる方向性ってのも重要。

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ところで、ちょっとこれ読んでる方に質問なんですが。ちょっと前に流行ってたハワイの食べ物で、皿にライス盛ってハンバーグなんかも添えてあって、その上に目玉焼きが乗ってる料理。あれ、なんて名前でしたっけ?記憶にある方は掲示板にでも書き込んでいただければ嬉しいです。別に特別な意味は無いんですが、ものすごく気になってるもんで。
 
聞いたんだよ 風車男には 首がないんだよ
 

月光蟲

月光蟲




20040315MON. etc.

市役所行ったり、買い物したり、押し入れ片付けたり。やっぱり「日常」ってのは食虫植物のようなものだと思ったね。少しも油断がならない。愛しさと底なし沼が背中合わせだ。
期間限定とかいう「九一麺」とゆープレハブ小屋みたいなラーメン屋へ行く。ちょっと臭みが気になるので減点。俺的ラーメンランキングには載りません。その程度。なんだか圭輔さんとニアミスが多かった一日。




20040314SUN. most beautiful

昨年末からずっと観たくて、やっと岡山でロードショー始まったので行きました。束の間の青春を取り戻す為にを観に。

アイデン & ティティ [DVD]

アイデン & ティティ [DVD]

原作:みうらじゅん
脚本:宮藤官九郎
監督:田口トモロヲ
 
もう、自分でもビックリするくらいに泣きました。
中盤からもうボロボロ泣いて、鼻水ズルズル。
こんなに泣いた映画は今までの人生で無かったかも。
こんなに切なくて、熱い映画だとは。
しかも「これは今の俺には卑怯すぎるぜ」ってくらいの展開だったりするし。映画館出てもずっと泣きっぱなしだったので、かなり恥ずかしかったです。そんな時に限って友達とたくさん会ってしまうのは何故か。
もうこれは絶対に必見。
でも子供は観ちゃダメ。
もったいないから。
峯田和伸がもの凄くイイです。GOING STEADY解散後だったので余計に演技と本人がシンクロしたんだろーなー。やっぱりこーゆー熱い映画は男前が出てこないほうが共感できて感情移入しやすいですね。バンドブームを彷彿とさせるメンツが出演してるの観るだけでも、それだけで価値有り。なんか多くを語るのがもったいないくらいにイイ映画だったので、やっぱり多くを語るのはヤメます。
「大人の悩み」の時に流す涙は「こどもの涙」なんだなー。
少しも油断のならない「日常」に抵抗するために。