〜2003-04-15:転載版

20030415TUE. M78
ウルトラセブンのビデオをレンタルしてしまいました。しかも4本。もう、各収録タイトル見ただけでゾクゾクします。
「姿無き挑戦者」
「緑の恐怖」
「湖の秘密」
「消された時間」
「ダーク・ゾーン」
「狙われた街」
「怪しい隣人」
「闇に光る目」
「地底Go!Go!Go!」
なーんか、タイトルだけでアングラな雰囲気が漂ってると思いません?スティーブン・キング原作ですか?と、言いたくなるような魑魅魍魎タイトル。このウルトラセブンって、他のウルトラマンシリーズとは一線を画す存在のような気がしています。
・まるで巨匠・市川昆の如き陰影を強調した画面。
・登場人物の顔がほとんど写らないほどの逆光を多用した照明設定。
・目の錯覚を起こしかねないトリッキーな背景。
・難しすぎて理解できないような婉曲表現で構成されたセリフ。
などなど、とても子ども相手に制作されたとは思えません。
特に「狙われた街」は、あの有名なメトロン星人の登場するエピソード。いきなりタクシー運転手が女性を殴りつける暴力描写から始まり、喫煙が引き金となる暴行事件の数々。そして諸星ダン(ウルトラセブン)と今回の悪役メトロン星人が下町の小さなアパートの四畳半で膝つきあわせて座って会話。そのアパートがまっぷたつに割れて宇宙船が飛び出し、燃えるような夕陽をバックに対決のクライマックス。最後は「人間というものは、宇宙人が思ってる程、お互いを信用していません」と言うペシミスティックなエンディングナレーション。すべてがシュールすぎ。ほんとに当時の子どもはこれを観て、どこまで理解していたのか疑問です。そしてトラウマになってないか心配です。取り敢えず全巻制覇する予定なので、おってレビューします。(別にそんなんレビューすんな)ウルトラセブン、「大人のための特撮モノ」です。
ほんとは「ウルトラマンエース」が一番好き。




20030414MON. japanese
先週の「サザエさん」で、イササカ先生とノリスケさんが、パソコンのメールで原稿をやりとりするエピソードが放送されたそうです。「なんだか、世知辛いなぁ」と、感じずにはいられませんでした。以前までノリスケさんはイササカ先生の執筆が遅れて、待機をやむなくされる時には、イササカ先生隣宅のサザエさんちで、お茶などをご馳走になり、くつろいでいました。もう、そんなシーンもなかなかお目に掛かれなくなるんでしょうかね。
そもそもノリスケはナミヘイの甥に当たり、このような日常での日本的血縁の繋がりってのを以前までは鬱陶しく感じていたのですが、いざ、「サザエさん」世界にも近代化の波が押し寄せ、イササカ先生とノリスケさんがメールで原稿のやりとりを行うようになると、その島国的血縁風習も、「このともしびを消してはいけないのではないだろうか」と、ちょっとセンチになったりしました。
でも、彼女の髪型に近代化の波が押し寄せる気配はないようです。




20030413SUN. annie get your gun
倦厭する人も多いんですが、俺はミュージカル映画大好きなんですよね。

アニーよ銃をとれ 特別版 [DVD]

アニーよ銃をとれ 特別版 [DVD]

アニーよ銃をとれ ANNIE GET YOUR GUN
1950年 アメリ
監督:ジョージ・シドニー
脚本:シドニー・シェルダン
  (ハーバード&ドロシー・フィールズの舞台台本に基づく)
CAST:ベティ・ハットン ハワード・キル ルイス・カルハーン
超スゴ腕の早撃ち女ガンマン・アニーと、ショーをしながらアメリカ全土を旅する男ガンマン・フランクの恋物語を軸にしたミュージカル。この、女早撃ちガンマンって設定で既に笑えます。主演のベティ・ハットンがめっちゃイイ味を出してました。多分、ベティ・ハットン本人がちゃんと歌ってると思うんだけど、声がとにかくイイ。都はるみ級のコブシでした。演歌歌手かと思うほどの。猛スピードで走る馬にまたがって、大股拡げの曲芸早撃ちも披露。もうビックリ。本当はこのアニー役、ジュディー・ガーランドがやる予定だったんだけど、諸々の事情で降板となり、ベティ・ハットンが抜擢されたようです。
もともとブロードウェイの舞台ミュージカルだったのを映画化したそうなんだけど、このアニーって、実在した人物らしいです。またまたビックリ。
サウンド・オブ・ミュージック」や「ウエスト・サイド・ストーリー」みたいな、洗礼されたミュージカルって感じは全然しないけど、とにかくパワー全開のドロ臭い感じが、何ともたまらない映画でしたね。もし、日本でこの「アニーよ銃をとれ」をやるとしたら、アニー役は絶対にノッコがイイと思います。




20030412SAT. big sista
てなわけで、ジャリん子チエのエンディングテーマ、歌詞の全貌です。
 
「ジュー・ジュー・ジュー」
作詞:はるき悦巳 作・編曲:惣領泰
唄:中山千夏

じゅーじゅーじゅー じゅーじゅーじゅー
じゅーじゅーじゅじゅー じゅじゅっじゅじゅー

煙の中に歯が四本
チエちゃんの笑う歯が四本

※ じゅーじゅーじゅー じゅーじゅーじゅー
  じゅーじゅーじゅじゅー じゅじゅっじゅじゅー
  煙の中にポッチリ二つ
  チエちゃんの赤いポッチリ二つ

※※ たったったったっ たたたたたー
   大きな下駄がやってくる
   元気な下駄の音がする
   たまにはシャラズル鳴るけれど
   明日になれば
   たたたたたー
   元気な下駄の音がする

じゅーじゅーじゅー じゅーじゅーじゅー
じゅーじゅーじゅじゅー じゅじゅっじゅじゅー

煙の中に歯が四本
煙の向こうにチエちゃんが居る

(※くりかえし)
(※※くりかえし)


ちなみに子供のころは、「煙の中にポッチリ二つ チエちゃんの赤いポッチリ二つ」ってところの「チエちゃんの赤いポッチリ」とは、乳首のことだと信じて疑いませんでした。「なんだか、大阪の人ってどんな時もエロを忘れないんだなぁ…」と、感心し、また「こんな子供番組でもエロを醸し出すなんて…」と、ちょっぴり切なくなってました。大人になった今、改めて歌詞を読むと「赤いポッチリ」とは、チエちゃんがいつも頭に付けてた髪留めの事だと理解できました。そして、「シャラズル」とは、作者:はるき悦巳が原作の中で使用していたチエちゃんが落ち込んで歩くときの足音だそうです。
やっぱり小鉄はカワイイ…。




20030411FRI. he looks like him?
 
ダンディ坂田と及川光博って似てるよね…。
…似てないッスか?




20030410THU. one day
渋川海岸奥にある山の山頂の岩場に登って、その上で大学の女友達たちと律動運動(北朝鮮)してきました。渋川マリンホテルよりも数倍高い、目も眩むような高さにある岩の上です。ふと見ると、同じ山のふもと付近で、お揃いの黄色いジャンパーを着た3人がこちらを見上げていることに気が付いたので、こちらも気を良くして、手を振り返したりしてました。
2時間ほど山頂での景色を満喫し(長居し過ぎ)、今度は砂浜に降りて、下手な青春ドラマよろしく、波打ち際を走り回ってました。ふと、さっきいた山頂の岩場を見ると、今までふもとにいた黄色3人組が、俺達が踊ってた同じ場所にたたずんでいる!まるでサンバルカンのごとく。思わずこっちが手を振ると、黄色いサンバルカンも振り返してくれるだけではなく、なんと山頂の岩場の先端で組み体操の「扇」を披露してくれるではありませんか。あの標高に怯むことなく「扇」なんて荒技を繰り出すなんて、サンバルカン、やるじゃないか!こちらも砂浜ですぐさま「扇がえし」。
「一体、あの黄色いサンバルカンたちは何者なのだろう…?!」
山から降りてきた黄色いサンバルカンを、お互い拍手で迎えたのですが、サンバルカンの正体は渋川青年の家の職員のオッサンでした。おそるべし、渋川青年の家の職員。ちなみに、レスキュー業界に於いて「手を振る」と言うのは、「SOS」のサインなのだそうです。渋川海岸では、このような素敵な交流もあるのですね。そんな出逢いを大切にしたいと思ったうららかな春の昼下がり。記念にサンバルカンたちと写真撮っちゃった。(たんなるオッサンたちなんだけどね)




20030409WED. beautiful mind
今日もお休みだったので映画を観ました。

ビューティフル・マインド A Beautiful Mind
 2001年 アメリ
 Dir. ロン・ハワード
 CAST ラッセル・クロウ ジェニファー・コネリー
統合失調症を発症した数学者の伝記的物語。
実在の人物らしくてノーベル賞も受賞したんだとか。
巷では「感動モノ」として評価されてましたが、正直「恐かった」です。「戦慄した」って言うか…。自分が実際に感じて・経験して・過ごして来た「日々」や「人々」や「日常」が、統合失調症による幻覚や妄想、幻聴だと言う真実を突き付けられた時の「恐怖」って並大抵のモノじゃないよね…。病識の無い人に「あなたは病気ですよ」と言っても、納得できないだろうし。みんなも、普通に日常を送ってる中でイキナリ「あなたは病気だから」って言われて、「今まであなたが接してきた友達や、こなしてきた仕事は、全部その病気が原因による妄想です」なんて言われたら、自分のアイデンティティーから崩壊するし、何も信じれなくなるでしょ。まわりから見たらいくら奇異な事であっても、その本人にとってはそれが「真実」でしかないわけだし。そんな統合失調症の「恐怖」を、疑似体験してしまう映画かな。コレは。
今まで実習とかで、数多くの統合失調症の患者さんと接して来たけど、みんなこれに近い「恐怖」を体験して来て、これからもその「恐怖」と闘っていくのかな…と、神妙に考えてしまった。実習中にある患者さんが言った「妄想や幻聴と共存していくしかない」って言葉も何となく分かった気がする。
後半はやけにヒューマンな展開になって行くけど、それはそれでイイ感じでした。薬物療法だけでなく、生活モデルからのアプローチも描かれてたし。ES療法も出てきてたけど、まあ時期が時期だから、歴史的事実として客観的に受け入れられました。
ちょっと不満を言えば、ラッセル・クロウがめっちゃマッチョで、病気のイメージと合ってなかった事かな。とても健康そうな肉体美でございました。俺的にこの役はエドワード・ノートンのほうが良かったんじゃない?って思う。




20030408TUE. movies
お休みなので映画を2本も観ちゃいました。

ザ・セル [DVD]

ザ・セル [DVD]

ザ・セル The Cell
 2000年 アメリ
 Dir. ターセム
 CAST ジェニファー・ロペス ヴァンス・ヴォーン
前評判で「ストーリーは大した事ないけど、映像はスゴい」と各方面で言われてたけど、まったくその通りの映画でした。「ヴィジュアル・モンスター」と異名を取るターセム(MTV出身)だけあって、もうビックラこくような映像のオンパレード。ストーリーは「ハイテク技術を使って、殺人者の精神世界に入り込み、監禁されてる被害者の居所を突き止める」っていう、ありがちモノ。でも、結局精神世界とはカンケーない手掛かりから事件を解決してしまうので、頑張って殺人者の脳ミソん中にまで入り込んだジェニロペって意味ねーぢゃん、みたいな。あと、石岡瑛子デザインの衣装もスゲー。なんであんなドラァグ顔負けの超派手ゴシック衣装をデザインできるんだろ。弟子にして欲しいです。
DVD特典として、アメリカ版、国際版、日本版、それぞれの劇場予告編が収録されてましたが、何故か日本版予告のBGMだけ「G線上のアリア」が使用されてました。あれだけグロテスクで強烈な映像にアリアを重ねて流したGAGA-HUMAXの広報部のハイ☆センスに脱帽。
 
人間の証明 [DVD]

人間の証明 [DVD]

人間の証明
 1977年 日本
 Dir. 佐藤純弥
 CAST 岡田芙莉子 松田優作 岩城晃一 ジョージ・ケネディ
「かあさん、
 ぼくのあの帽子、
 どこへ行ったのでしょうね」
いままで映画自体は観たことなかったんだけど、この四条八十の詩と、ジョー山中の主題歌だけは知ってました。原作は森村誠一だったんですね。これも今日はじめて知りました。一つの殺人事件をきっかけに次々と紐解かれる過去の事実。戦後混乱期の日本とアメリカ。なんか、すごく角川っぽい感じでした。(どんな感じ?)映像は昭和50年代のサイケでチープな感じがプンプンしてて大好きでしたが。今になってみると、オカマ的にかなりアゲで豪華な脇役が揃ってました。竹下景子とか、西川峰子とか、北林谷栄とか、小川宏とか、佐藤蛾次郎とか…。観終わって、「合計何人お亡くなりになられたんだろう?」って考えてしまうほど、地味〜にたくさん人が死んで行く映画でした。ちなみに、最初に殺される黒人、「なんだかジョー山中に似てるなー」と思ってたら、ほんとにジョー山中でした。




20030407MON. happy birthday
 
今日は「アトム」の誕生日って知ってました?
もう、現代ってそんな「未来」になっちゃったんですね。




20030406SUN. human being
もっと「命」って大切なモノだと思います。
なんで動物には本能で出来る事が、人間には出来ないんだろう。
自分に責任を負うことが出来ない生き物って人間だけじゃないのかな。
もしかして。
そんなことでイイのかな?




20030405SAT. your level
自信を持つのは大切なことだと思います。
でも、度を超すとイヤミでしかありません。
自分のレベルを認識しての発言なり行動なりを心がけましょう。




20030404FRI. room
今日は大学の女友達と、”あまり好きでは無いけど友達関係にある男から「今日、キミの部屋に行ってもイイ?」と迫られたときに、どうすれば関係を崩すこと無く、上手にお断りできるか。”そんなシチュエーションに対する様々なカンバセーション・シュミレーションをしてみました。
「ゴメン。今、部屋が散らかってるから」
「ゴメン。今日は親が来てるから」
などの妥当な常套文句が色々出てきた中でのピカリ賞がコレ。
「ゴメン。今、バルサンたいてるから」
これなら男も諦めざるをえませんね。




20030403THU. slow food
昨日、学校で友達と食生活について話しておりまして、その友達に未来食を提唱されました。「未来食?!」その名前にすごく疑問を持って、いろいろ聞いたのですが、どうやら「粗食のすすめ」って事のようです。その未来食にあやかって今晩はちゃんと自炊しました。久しぶりに。
メニューは
 ・大根とブリのあら煮
 ・いんげんのゴマ和え
 ・炒り卵のそぼろ丼
なんとなーく粗食。
「あら」ってめっちゃ安いのね。
やまのように入ってる1パックで¥200ちょい。




20030402WED. sleeping forest
いや〜、遂に全部観ました。「眠れる森」。犯人は、「まあ妥当かな」って感じでしたが、全体的に凄く良かったと思います。特にユースケ・サンタマリア。前半は「この役、ユースケじゃないほうが絶対イイな」と思ってましたが、この役はユースケでないと、ダメだと実感。ナイスキャスティング。「ケイゾク」以降、久しぶりにハマってしまいました。ま、「ケイゾク」は堤幸彦得意の「力技」でねじ伏せて納得させられた感じがありましたが、野沢尚の脚本はそれに比べて非常にスムーズだったと思います。TVドラマの中では本格的なミステリーのほうだったと評価。でもやっぱり、竹内まりやの主題歌は浮いてます。




20030401TUE. sleeping forest
「眠れる森」一気に1巻〜3巻まで観ました。(つまり1話〜9話)さすが、脚本が野沢尚。ちゃんとミステリーになってます。北川悦吏子の「空から降る一億の星」とは大違い。(←これもあんまり観てなかったんだけどね。)
さて、真犯人は誰なんだろう・・・?
最終巻は今、俺の手元にないので(宇多津娘が持ち帰ってる)めっちゃ気になります。2話のあたりで「もしかして中山美穂が犯人なんぢゃないの?」
とか思ってたけど、違うみたい。4話あたりで、そんな展開になってたけど。ちょうど浦沢直樹「MONSTER」読んでたから、そんな推理してみたけど、やっぱり野沢尚のほうが俺より一枚上手のようです。ところでコレ、キムタク途中でキャラ変わってるよね。絶対。竹内まりやの主題歌が、ど〜も浮いてます。