comic

いま仕事でホラー趣味のあるPの子を担当してます。
これまで読んでたマンガや本はホラーやスプラッターばかり。彼らはその障害特性から、虚構と現実の区別がうまくつけることができず、読んだマンガから大きな影響を受けてしまいます。
この入院を機に少しでも違った感性を持ってもらえたらと思い、ホラーやスプラッター以外のマンガを一緒に読んでみる関わりをこの半年ほどずっと継続してます。オレが個人的に蔦屋でレンタルしたものを一週間で回し読み。お互いに読んだ本を交換しながら感想を述べ合ったりしてます。
まずは「まんが道」。つぎは「赤ちゃんと僕」。そして「エウレカセブン」。つい最近一緒に読み終わったのは「ぼくの地球を守って」。あえて極端に無害なものを選択してます。最初はどれも食いつき悪かったのですが、「ぼくの地球〜」では、彼から「最後はアリスとリンがハッピーエンドになって良かったです。ホッとしました。」とかなり共感性のある発言も聞くことができ、ちょっと嬉しかったです。ちなみに全くの余談ですがオレはこのマンガ、何度読んでもモクレンが死ぬ間際に地球の大気となってリンを救いにいくシーンで泣けてしまいます。涙腺緩くてこまったもんだ。
ここで詳しいことを書けないのは残念ですが、このマンガ回し読みプロジェクトが、この入院中に大きな意味を持ってくれる事を心から願っています。全部自費持ち出しでやるからにはそれなりの成果を期待しつつ。彼との距離が少しでも近づくように。そして彼が少しでも柔軟な喜怒哀楽を示してくれるようになりますように。

まんが道 (1) (中公文庫―コミック版)

まんが道 (1) (中公文庫―コミック版)

赤ちゃんと僕 (第1巻) (白泉社文庫)

赤ちゃんと僕 (第1巻) (白泉社文庫)

交響詩篇エウレカセブン (1) (カドカワコミックスAエース)

交響詩篇エウレカセブン (1) (カドカワコミックスAエース)

ぼくの地球を守って―愛蔵版 (1) (ジェッツコミックス)

ぼくの地球を守って―愛蔵版 (1) (ジェッツコミックス)