山田参助まとめ買い

若さでムンムン (Ohta comics)
ラムネイッキ
山田参助の無駄な抵抗やめましょう (アクアコミックス) (オークラコミックス)
 
っつーわけで、ついにamazonより届きました。
先日も予告したように山田参助3冊まとめ買い。 
この人、天才! スゲェな。
これは「文学」の域に達してます。
エロと同居するノスタルジー
衝動的であり、かつ、叙情的。
成熟と拙さ。
光と闇。
戦災で両親を亡くした少年が叔父の家に引き取られ、そこの家の息子と一緒に成長する、眩しい夏の物語『夏帽』。売れない漫画家が同じアパートに住むチンピラと一夜を共にする、エロシーンが一切登場しない『初音アパアトの十一月』。十代の性欲に正直な2人の少年が、サバサバした同級生の女の子と図書室で童貞を捨てる甘酸っぱい『十代の性典』。襖越しに毎夜自慰に耽る2人がついに一線を越え、その後に蓮の花が咲く音を聞くため夜道を歩く『垣間見の夜』。
確かにどれもこれもエロいのですが、
それと同時に何故か脳内に鳴り始める「少年時代」。
『夢が覚め 夜の中 永い冬が 窓を閉じて
 呼びかけたままで 夢はつまり 想い出のあとさき』
ジュブナイルストーリーとしても読める名作ばかり。
この世界観は唯一無二。
ゲイだけの世界で読み継がれるには勿体なさ過ぎる。
もう一度しつこく云うけど、
これは「文学」の域に達してます。

ラムネイッキ

ラムネイッキ