男同士自転車二人乗り

近所の蔦屋が近々閉店します。自分の生活の中で最も近所のレンタル屋が潰れてしまうことほど不便なコトはありません。ビデオ借りるためにちょっと仕事帰りに寄って…と云うお手軽感が無くなります。生活の根底が揺らぐ。あと2週間ほどで閉店してしまうわけですが、今まさに半ばヤケッパチのような営業(レンタル半額、セル商品も半額以下、レンタル商品も安価で買い取り可能等)になっており、ある意味ありがたいです。オレも「普段なら買わないけど、古い作品だから他店ではなかなか売ってないし、これだけ安くなってるなら買おうかな」的な思考回路に火が付きました。レンタル用の過去の名作と云われる映画を数本まとめ買い。
    ◎
原題『盛夏光年』、洋題『Eternal Summer』、邦題『花蓮の夏』。
こうして比べてみるとやはりどんな映画も原題が一番シックリくるのだなぁと納得します。とくに邦題の付け方は酷い。この映画に限ったことではありませんが。
さて、例のアレです。遅ればせながら週末ヒキコモリロリンの間に観ました。男2人、女1人が見事なまでのトライアングルを形成する例のアレです。あちこちのゲイ映画祭に出展されとりますな。ノンケくんは松岡俊介に、ゲイくんは成宮寛貴に、女の子ちゃんは瀬戸朝香に激似です。一昔前の連ドラでは、いかにも有りがちな配役っつーことで。女の子ちゃんは予想以上に鼻が上向いてて常に鼻フック状態です。こーゆーゲイ視線な映画は美人すぎない女の子が抜擢されがち。
ストーリーは正直なんじゃこりゃ的な展開だったりしますが、この映画はプロットを味わうと云うか、雰囲気を味わうと云うか、特に高校時代のシーンは各所に胸キュン(死語)な映像が散りばめられててツボに嵌まる人は必ず嵌まる。夏、青空、田園風景、自転車二人乗り。ぶっちゃけ、男同士が自転車に二人乗りしながら走るっつー、これ以上にグッとくる映像は映画史上ナイな。それを惜しげも無く歌詞にまで満載しPVで見事に再現した、ゆず「夏色」はやっぱり永遠のゲイ純愛ソングだと思うのが。この長い長い下り坂を、君を自転車の後ろに乗せて、ブレーキいっぱい握りしめて、ゆっくり、ゆっくり下ってく。
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