愛情ルーザー

●この1ヶ月はまったく土日休み無しdeathよー。死にますよー。
ついに来月から西日本初の某特殊病棟が我が病院で開棟する。
この完全に疲労がK点を越えてしまった開棟準備も全て報われる。
色んな困難があった。色んな人と会った。色んな所へ行った。
この艱難辛苦の日々、どんな辛くても我慢した日々。
息が切れるまで走った。ひたすら頭を下げ続けた。つらかったナ。
でもそれも明日で全てが報われる気がする。
ヤベーな、泣いちゃいそーだ。
(でもホントの勝負は開棟してこれからなんだケドね)
 
●同じコーポに一人暮らしのバアサンが引っ越して来た。
ちょうど仕事帰りに遭遇して簡単にご挨拶。
「つまらないものですが」と素麺とカボスを山ほど頂いた。
カボスなんかどうやって食ったらイイのか分からんかったけど、
とりあえず頂いた素麺を茹でてカボスを絞って食ってみた。
驚くほどウマかった。
 
●評価されない者への愛情。
仕事の疲労でPC開くのも億劫な日々でしたが久しぶりにネットを彷徨ってたら、偶然mixiで『LITTLE MISS SUNSHINE』のレビューを書いてる人のページに辿り着いた。そのレビューを読んでると改めてやっぱこれイイ映画だなぁと思った。
ホント愛すべきlooser一家。
オレは断然、
「評価された人」より「評価されなかった人」。
「勝者」より「敗者」。
「多数派」より「少数派」。
「成功」より「失敗」。
「A級」より「B級」。
前者より後者のほうが魅力的に思える。
『LITTLE MISS SUNSHINE』はそんな彼らへの愛情がたっぷり詰まった映画だ。だからこそあのラストが爽快なわけだし思わず涙が出ちゃうんだ(ネタバレになるから詳しいコトは書かないヨ)。いわゆる成功者のサクセスストーリーを見たり聞いたりしても全然オモシロくない。さっぱり興味湧かない。1位になった人の自慢話を聞くよりも、2位の人の悔しい気持ちを知りたいし、更にはビリになった人がどんな気持ちなのかを知りたい。
同じ理由で『ROCKY HORROR SHOW』の『Science Fiction/Double Feature』も聴くたびに毎回毎回自分でも呆れるけど必ず泣いてしまう。一般興行的には決して成功したとは言えないB級映画への愛情が溢れているから。世間的にはマイノリティーな存在である自分がとても許されてるような気持ちになる。映画本編そのものも一見かなりブッ飛んだトリッキーな内容だけど、しっかりとマイノリティーへの愛が迸っている。ショッキングなキャラクターたちにドキドキしたり、ド肝を抜くような演出にゾクゾクしたりしながらも、でもどこかホッとして安心する。驚くほど大きな愛で包まれてるような気持ちになるから。本来なら日陰に隠されている人たちにスポットライトが当てられ、しかも彼らがキラキラと輝いている。歌詞の内容が気になる人はしっかりヒアリングしてネ。