青春キャッチボール

昨夜は大雨にも関わらずビアガーデンへ。テンションさがりまくりのオレを尻目にみんなは「会場はテント張ってあるって言うから大丈夫だよ!行こうよ!」とテンションあがりまくり。もぅアホじゃなかろうか。自分が大人になって車を運転するようになってから雨の日に延々と歩く事なんて皆無に等しい。ズボンはグショグショだし、靴の中もジャブジャブ。湿気と気持ち悪い暑さのせいで汗でベトベト。もぅ本当テンションさがりまくり。 でもいざ会場着いてビールがんがん飲みだしたらメチャメチャ楽しかった。単純なオレ。ある意味この簡単過ぎる脳細胞に感謝。
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時をかける少女
高校2年生の紺野真琴はある夏の土曜日の実験室で不思議な体験をし、それ以来時間を跳躍するタイムリープの力を身につけてしまう。はじめはそれを巧みに利用して日々を楽しんでいた彼女だが、仲良しの同級生・千昭から告白され、それを強引になかったことにしようと時を遡ったときから、運命の歯車が狂い始めていく。筒井康隆原作/大林宣彦監督の名作映画を、そのオリジナルとは全く違うアプローチで描かれた傑作SFジュヴナイル・アニメーション映画。
 抜けるように青い空。
  白い白い入道雲
   誰もいない教室。
    真夏のグランド。
     キャッチボール。
      夕暮れの河川敷。
     回転する自転車の車輪。
    商店街のある街並。
   17歳。
  男子2人と女子1人。
 Time waits for no one。
これほどの胸キュン(死語)要素満載で名作となり得ないわけがない。角川映画版も大林宣彦テイスト炸裂で好きなのですが、このアニメ版はそれを遥かに凌いだ瑞々しさ。この細田守って監督はスゴイなぁ。思春期モノのアニメとしては今まで「海がきこえる」「耳をすませば」がスキだったんだけど(結構ベタだな)、ダントツに「時をかける少女」のほうがコレらより頭一つ抜きん出てました。あまり多くを語りたくないホドに感銘受けた。このジャケットの爽快感が全てを物語っていると思うので。最近観た映画は「夜のピクニック」からずっと思春期モノにハズレ無し。あ、どっちも石田卓也ガラミだ。やっぱコイツいいなぁ。
タイムリープするために少女は毎回全速力で駆け出し見事なまでに爽快な跳躍をし、その爽快さとは対照的なほどのブザマな着地をする。思春期ってまさにそんなモンだ。この年頃は何事をするにも本当に颯爽と飛び立ち、必ずしもその後の着地は美しいものではない場合が多い。でもそのブザマすぎる着地こそが愛おしく感じられる年頃でもあるのだ。若いってイイナァ。 ある登場人物がタイムリープの疑問に対して「年頃の女の子にはよくあることよ」といともアッサリ言う。その一言が全てのタイムリープにまつわる矛盾を吹き飛ばしている。つまり「やり直せる若さ」ってコトのメタファーなんだなぁ、と。素晴らしい。(ちなみにこの印象的なセリフを語るのは芳山和子という登場人物。つまりオリジナル版の主人公と同じ名前。同一人物って設定なんだろうか?っつーことはこの映画はオリジナル版の後日談ってコトになるのかな?それならいっそのこと原田知世が声優したら良かったのに。)
rockくんにDVD借りて観たんだけど、フと新聞のテレビ欄見るとなんと今晩にテレビ放送するじゃないですか。なんたる偶然。こんな名作を1日に2回も観れるなんて。もぅ1回観よう。

時をかける少女 通常版 [DVD]

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