軌跡を辿ると見えて来るモノ

古い音源を整理していたらYZY名義でのREMIXがたくさん出て来た。
YZY Entertainment Inc.とはほぼ10年ほど前からケンチャンとオレでやってるDJユニットの名義。MIX CD作ったりする他にも自分たち名義でのリミックスをいくつか作って使ってたんだけど、改めてまとめてみるとコレが結構品数作ってたんだなぁとシミジミ思ってみたりして。ちょっとイイ機会なのでここらで小括してみようかと。もぅここ最近はギター1本と五線譜だけの極めてアナログな作業を好んでやっているのに比べ、以前はこんなにもデジタルデジタルしたことを自分がやっていたなんて、すっかり忘れてましたw。もし、今DJガンバッてる人で、こーゆーマニアックなネタを使ってプレイしたいって人はご一報ください。音源を差し上げます。いらん?ww
 
●sentimental
 ゆず (YZY UNRELEASED WHITE PRESS MIX)
シュウ名義。初めてリミックスをした曲。この頃は何とリミックスソフトなど一切使わずMDの切り貼りを地道に繰り返すと言う気が遠くなるようなアナログ作業をしていた。そのためリズムトラックは有りモノを使用(この曲はサンパスの音源利用)。ゆずをハウスリミックスしようという意気込みが自分的にも素晴らしいと思う。
●memories
 DEEN (YZY URBAN CLUB MIX)
シュウ名義。コレもMDのみを利用したアナログ作業にて完成。チマチマした作業にも少し慣れて若干こなれた印象。うまくまとまっている気がする。オレが自分のリミックスでイントロ部分にvocal lessの大サビを使うクセはこの頃からあった。でも何でこの曲をリミックスしようと思ったかは未だに自分でも疑問。
●That's The Way It Is
 Celine Dion (YZY First "LOGIC" Experience Study)
ケンチャン名義。何をリミックスするかという選曲での2人の趣味嗜好の違いはこの頃から既に表れていた。はじめてパソコンのリミックスソフトを使っての作業だった。ソフトはLOGIC。でも波形編集のみの機能だったためリズムトラックは既成のモノを使用。この曲はデボラのHex。デボラ×セリーヌと言う、ある意味"大ネタ使い"であると認知された。
●STARS ON THE GROUND
 中島みゆき (YZY PROJECT X PROMO CLUB MIX)
シュウ名義。紅白を見て「この曲をリミックスせねば!」と使命感に駆られて短時間で一気に仕上げた。とは言え、完成してみるとピアノとストリングスが絶妙に絡むトライバルなハウスに仕上がってて完成度は高い。ハンドクラップを多用するオレの作風はこの曲から始まる。ORBでも好評で何人かに「コレちょうだい」と言われた。
●SUMMER MIRAGE
 T&C BOMBER (YZY UNRELEASED WILD CLUB MIX)
シュウ名義。原曲は「HEY! 真昼の蜃気楼」。この曲で自分のリミックスの方向性が決定付けられたと言っても過言ではない。やかましい・ハイテンション・キチ○イ、この三拍子が揃った初めての作品。自分がハウスに「アドレナリンの分泌」を求めていたのだと改めて実感した。中国女ルルのvocalコラージュで1分にもおよぶシャウトを作った。
●LAST KISS
 タンポポ (YZY KISS FROM A ROSE CLUB MIX)
シュウ名義。イントロ後のAメロで突然リズムトラック消失、ストリングスと歌のみのピッチダウンを敢行。リミキサー的には非常にオモロイけど多分DJ的には非常に回しにくいと思われる。vocalコラージュを細かく刻み過ぎて、やや鬱陶しい仕上がりになってしまった印象は否めないがオレ的には好きな1曲。だって原曲そのものが好きなんだもん。
●ALL THE TIME
 槇原敬之 (YZY GAY PRIDE CLUB MIX)
シュウ名義。原曲は「どんなときも」。ゲイナイトで合唱しながらのハンズアップを想定した曲を作りたいな〜と思っていた。同じく槇原のデジタルカウボーイもサンプリングのネタに使ったりして、音数が少ない中にも色んな音を盛り込もうと考えた。日本版カムレス的なポジションになればいいなと、恐れ多くも思ってました。
●MONSTER QUEEN COMES TO THE DANCE FLOOR
 米良美一 (YZY MONSTER MERAX DUB)
シュウ名義。コレは完全にイロモノ。原曲は「もののけ姫」。米良が唸り続けるDUB仕様。victorなんかと絡めるとイイのではないかと思う。サイレンやガラスの割れる音、男女のキモチワルイ笑い声などSEも多用。SOFT BALLETのBODY TO BODYをサンプリング。ソフバの中性感と米良のウリ専問題が極めてマッチングした問題作。
●chronic love
 中谷美紀 (YZY CLUB MIX)
ケンチャン名義。この頃は2人とも必死になってケイゾク観てた。同じ曲でもバージョンの違うモノを根こそぎ集めて吟味して音源編集をするケンチャンの丁寧な作風を見て、オレは今まで何て雑な仕事ばかりしていたんだとちょっと反省した。イントロの音が次々に重なって行く展開はゾクゾクするなぁ。鬼レズ中谷の浮遊感ある声も素晴らしい。
●love is like a babble ball
 モーニング娘。 (YZY CLUB MIX)
シュウ名義。原曲は「シャボン玉」。オレのリミックス作品の中で最もグロテスクな仕上がり。レディマのようなパーティーチューンを目指してリミックスしたのだが、完成してみると女子プロの乱闘試合のような超喧噪リミックスになってしまった。どこぞのオペラ歌手のハイトーンシャウトなどもサンプリングしたおかげで完全にメーター振り切れ状態。
●One!
 MISIA (YZY MISIA meets PL CLUB MIX)
シュウ名義。もともとこのOne!って曲がピンクレディーのピンクタイフーンにそっくりだと思ってたため、どうしてもこの2曲のマッシュアップがしたかったのだ。実際にやってみると予想以上にピッタリとハマって、よもや別の2曲が同時に鳴ってるとは思えないようなナチュラルな仕上がりになった。ヤっちゃいな!ヤっちゃいな!ヤりたくなったらヤっちゃいな!
●go go romantic girl!
 藤本美貴 (YZY CLUB MIX)
ケンチャン名義。原曲「ロマンティック浮かれモード」。何故ケンチャンがこの曲をリミックスしようと思い立ったのか不思議で仕方無い。とは言え、やっぱり仕事は丁寧で細かい。ミキティーの野太い声はハウスの強いアタック音にも充分に太刀打ちできる素晴らしい声質だ。この女、実はニューハーフではないかとの疑いを強めざるを得ない名作リミックス。
●loveletter
 槇原敬之 (YZY POCKET FULL OF LOVE CLUB MIX)
シュウ名義。大サビ歌終わりギリギリで何とピッチダウンをするという驚きの展開。完全にDJ泣かせ。でも仕上がり自体は大満足。シュバババ〜ってSEを随所に入れたから何とも言えないスピード感がある。それでいて合唱ハンズアップ系の歌モノハウスになってる。やっぱオネハの王道をリミックスしようとしたら原曲は槇原が一番シックリくるなぁ。
●Maneater
 Nelly Furtad (YZY CLUB MIX)
ケンチャン名義。アメリカへ渡米した後のリミックス作品。やはり丁寧な作り込み。原曲のキモチ悪さを見事に再現してる。絡めるならマドンナのfrozenあたりか。soul solutionあたりの音とも相性が良さそう。8ビートのテイストが残ったハウス。長らく愛用していたLOGICではなくGarage BandやPeak Expressなどを使用したらしい。